2017 Fiscal Year Research-status Report
口腔粘膜上皮-小唾液腺ユニットを標的とした口腔乾燥治療の創薬応用
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17K12044
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
加藤 寛子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70749994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照沼 美穂 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50615739)
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔乾燥症 / in vitro モデル / 小唾液腺 / 口腔粘膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
また、口腔乾燥症のモデルとして唾液腺障害動物が用いられてきたが、ドライアイ・ドライスキンのin vitroモデルが報告されている中、口腔乾燥のin vitroモデルが開発されていない。このことは、上皮の局所病態の理解不足となるだけでなく、ケミカルライブラリー等による薬剤スクリーニングの応用の機会を失うことになり、口腔乾燥症治療法開発の大きな障害となっている。そこで申請者は口腔粘膜上皮の付属器として存在する小唾液腺に着目し、口腔粘膜上皮-小唾液腺複合体によるin vitro口腔乾燥モデルを開発することを本研究の目的とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト口腔粘膜上皮細胞、線維芽細胞は3次元培養まで確立された。小唾液腺細胞の3次元培養は現在検討中である。ヒト小唾液腺細胞はサンプル入手が頻繁ではないので、マウス小唾液腺細胞を用いて培養条件を検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
小唾液腺細胞の三次元培養を確立させ、これらを組み合わせた3次元モデルを作成する。それを用いて、薬剤応答等の機能解析が可能かどうかを確かめる。
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Causes of Carryover |
ヒト小唾液腺サンプルの入手が予想よりも少なく、その培養に用いる予定だった分を使わなかったため繰越金が生じた。培地購入に使用する予定である。
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