2020 Fiscal Year Research-status Report
療養環境に適したプルースト効果の探求;生命力を向上させる匂い環境の創生
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17K12080
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
吉永 砂織 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50560596)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 匂い / 自律神経活動 / 表情筋活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、先行研究から日本人の嗜好性が高いとされるラベンダーについて、主観的評価(快不快度・印象度)と生理反応(LF/HF変動)の関連および匂い刺激に伴う感情変化を捉える指標とする表情筋活動について検討を行った。本年度の課題としては、筋活動抽出において手法的要因の影響を抑制するため、用いる電極の軽量化と貼付位置の工夫に取り組んだ。軽量化においては、電極径を4mm程度とすることでペーストのみで保持できるよう工夫した。試験調査により、手法的影響が懸念された観察筋(眼輪筋や口輪筋)への影響を低減することができた。また、過去と現在の匂いに対する嗜好性の変化があったケースで自律神経反応の相違がある事象について、対象を増やし検討していく予定である。これを基に、匂い適応経過グラフに基づく、身体活動および休息効果性の評価に取り組む。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
covid-19拡大に伴い、被検者とする研究協力者を募ることが困難でありデータ集積が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
自律神経活動および表情筋活動を指標とする匂い刺激に伴う生理反応から、匂い適応経過グラフを作成し、療養環境に適した匂い環境について検討する。
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Causes of Carryover |
調査が遅れており、研究成果の公表に至る結果を見出すに遅れが生じているため。
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