Cultural competency for nurses in providing Japanese style end-of-life care

2020 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17K12108
• Research Institution: Tokyo Women's Medical University
• Principal Investigator: 笹原 朋代 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70528223)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 酒井 禎子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60307121) ; 水野 道代 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70287051)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: エンド・オブ・ライフ・ケア / 文化的コンピテンシー / 看護師 / 日本版エンド・オブ・ライフ・ケア

Outline of Annual Research Achievements

高齢多死社会において、人間の多様性（human diversity）を理解し、人生の最終段階という重要な時期に豊かなケアを提供するためには、ケア提供者による対象者の文化的な理解が必要となる。わが国の文化に根差した日本版エンド・オブ・ライフ・ケアを提供するために必要な看護師の文化的コンピテンシーの明確化と、日本版エンド・オブ・ライフ・ケアを提供するために必要な看護師の文化的コンピテンシーを高めるための教育プログラムを作成することを目的として本研究を実施した。
令和2年度は、前年度に作成した日本版エンド・オブ・ライフ・ケアを提供するために必要な看護師の文化的コンピテンシーの操作的定義をもとに、国内外文献の追加レビューおよび研究者間での討議により、本研究における文化的コンピテンシーに含める要素を整理した。さらに、日本版エンド・オブ・ライフ・ケアの考え方をふまえた上で、これまでの研究で課題とされていたコンピテンシーの種類を明確化しながら、各要素における具体的な項目案を作成した。そして、エンド・オブ・ライフ・ケアにおける文化的コンピテンシーを高めるための看護師教育プログラム案を、効果的な学習を促すカリキュラムの枠組みである教育の分類体系に基づき検討した。
今後は、コンピテンシー各項目案の妥当性を調査研究にて実証的に検討するとともに、看護師教育プログラムのパイロットスタディを行い、その実施可能性および有用性を検討することが課題である。