2021 Fiscal Year Research-status Report
The Development of Emotional Regulation Measurement Scale and Emotional Climate Evaluation Index aimed at promoting the Team Performance
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17K12111
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
會田 信子 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (80291863)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 協同学習 / 高等教育機関 / 対人反応性傾向 / 活動統制傾向 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
第2回目調査の結果をもとに作成したTeaming-PS(協同学習に参加する大学生のチーミング・パフォーマンス性向の自己評価尺度;Self-Rating Teaming-Performance Scale for Undergraduate Students)の予備尺度の信頼性・妥当性を統計的に検証することを目的に、第3回目調査を行った。 方法はweb調査(クロスマーケティングKK)で行い、600名の回答を得た。LIE尺度70点以上を除外し、分析対象は568名とした。第2回目調査で修正した予備尺度「対人反応性傾向」24項目(下位概念:自己主体、自己優先、他者優先、他者理解)と「活動統制傾向」24項目(下位概念:状態指向生、活動指向生)の項目分析後に信頼性・妥当性をSPSSv28とAmosv28で行った。 その結果、項目分析で基準値を満たなかった項目はなく、項目分析で問題となる項目はなかった。また両尺度とも、α信頼性係数は0.8~0.9で、予備尺度作成時の下位概念どおりに分類された。各項目の因子負荷量はすべて0.45以上で、検証的因子分析でもGFI0.8~0.9、AGFI0.79~0.85、CFI0.85~0.90、RMSEA0.08~0.09であった。併存妥当性では、「個人志向性・社会志向性PN尺度」「日本語版対人反応性指標(IRI-J)」「先延ばし尺度」「MMPIの大学不適応」の4尺度との相関係数0.15~0.55(p<0.01)が確認できた。 統計解析の結果、妥当性のモデル適合度に若干の課題はあるものの、信頼性と併存妥当性ともに基準値を満たしており、考案した尺度の適用可能性が確認された。本結果については、学会誌への投稿や学術学会での発表・公開に向けて準備を進めている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症に伴う業務増大などが影響し、第3回目の最終調査の倫理委員会への申請が令和3年3月となり、その後のデータ収集と統計解析が令和4年3月末までに終了できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本事業の完結に向けて、事業期間を1年間延長して、学会誌や学術研究学会への成果公開を行い、報告書をまとめる計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により調査計画に遅れが生じたため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は、学術学会での発表や学会誌への投稿などの成果公開に向けた費用(校閲料、旅費、印刷費など)として使用する。
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