2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Nursing Clinical Competency Acquisition Precess
Project/Area Number |
17K12117
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
深田 美香 鳥取大学, 医学部, 教授 (10218894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫛田 大輔 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (30372676)
奥田 玲子 鳥取大学, 医学部, 講師 (40632930)
山本 陽子 鳥取大学, 医学部, 助教 (20632904)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 獲得順序性 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床看護師の看護実践のためのコンピテンス獲得過程を階層構造化モデルにより明らかにし,看護実践能力の効果的な育成プログラムを作成することを目的とした.根拠のある看護実践能力の習得モデルを提示することにより,ジェネラリスト看護師の卒後教育プログラム作成に寄与することができる. 本研究では,看護実践能力自己評価尺度(丸山・松成・中山ら、2011年)を用いた調査結果から,看護師として必要な能力獲得に関する特徴を明らかにするとともに,階層構造化モデルで有向グラフ化することで,看護師の能力獲得過程を視覚化した.本研究の対象である看護師の能力修得に関して仮説モデルを作成することが困難なこと,能力間の影響経路図を作成することが分析の目的であることから,関連性と時間的な先行関係を多階層の有向グラフとして系統的に把握する階層構造化モデルを用いた. 分析には,鳥取大学医学部附属病院の病棟に勤務する臨床看護師717名を対象としたデータを用いた.回収した調査票418件(回収率58.3%)のうち,無効回答のある調査票を除き,367件(有効回答率87.8%)を分析した. 影響経路図の出発点は「リスクマネジメント」であり,終着点である能力は「援助的人間関係」,「継続学習」が確認された.「リスクマネジメント」に関しては自分の行動傾向を知り,ミスをしないように臨床看護を行う内容であり,この能力を多くの新人看護師が最初に獲得すると考えられる.逆に,「援助的人間関係」,「継続学習」については患者との関わりが理想的な状態で看護ケアを行えることと今後のキャリアアップのために看護の専門職としての能力を維持,向上させることが難しく,最後に修得される. 明確にした看護実践能力の獲得順序性に基づいて、看護実践能力向上のための教育プログラムを開発した。作成したプログラムの有効性の検証を行っている。
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Research Products
(4 results)