2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Self-Assessment Support Portal for Human Resource Development in Nursing Based on a Learner-Centered Paradigm
Project/Area Number |
17K12122
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
遠藤 良仁 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (00438087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 收 岩手県立大学, その他部局等, 名誉教授 (40320246)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己調整学習 / 生涯学習 / コーチング / 学習支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師自らの自己点検を支援する教育プログラムならびにLMSの開発を目的とするものである。最終年度にあたる本年は昨年度試用し看護師の自己調整学習の獲得に効果が示唆された本教育プログラムを看護師向けの院内教育で半年間実施し、教育プログラムの教育効果を検証した。検証にあたり課題となっていたLMSへの投稿後他の参加者への自動通知機能を開発しLMSに実装した。 期間は2021年6月から翌年2月、対象は1施設の主任看護師69名であった。当該施設では院内教育の一環として目標管理を採用しており、年度当初各看護師は1年間の個人目標を設定している。そこで、本研究では各看護師に本教育プログラムに参加してもらい年度末に個人目標の達成度ならびに本教育プログラムの評価を行った。 教育プログラムの実施とLMSの使用方法としては、所属部署の異なる看護師3名で1組とし23組を作成、LMSの各組の掲示板に個人目標と自身の実践についての内省、他のメンバーへのコーチング、他の参加者の実践とコーチングのやりとりの観察結果を毎月投稿してもらった。研修期間終了後に郵送法にて個人特性、個人目標達成度、自己調整学習の自己評価、自己内省投稿の有効性・コーチングの有効性等について自己評価を収集した。調査は、研究者所属大学の研究倫理審査で承認を得て実施した。 結果、21名から回答が得られた(回答率30.4%)。個人目標達成の自覚程度は平均6.6(6.6割)であった。自己調整学習の「遂行/意思的制御」の向上の自覚と間に有意な相関関係(r=.47, p<.05)、ならびに、コーチングを受けることの意義の自覚との間に有意な相関関係(r=.66, p<.05)が認められた。自由記述からも他者から肯定的な意見をもらえることの意義が語られていた。以上より、本教育プログラムは看護師の自己点検を支援し生涯学習に寄与できることが示唆された。
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Research Products
(2 results)