2019 Fiscal Year Research-status Report
看護学生のキャリア教育につながるマインドフルネスを活用したストレス対処力育成
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17K12128
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
安東 由佳子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島都市学園大学, 健康科学部, 非常勤講師 (20251069)
山内 加奈子 広島国際大学, 心理学部, 講師 (20510283)
大原 良子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40325163)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護学生 / ストレス対処力 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ストレス対処方略を身につけないまま,将来の臨床現場での活躍を求められている看護学生に対して,マインドフルネスを活用したストレス対処力育成の可能性を解明し,その効果を検証する研究である.学生時代から継続する,科学的かつ効果的なメンタルヘルス対策を提言できることを目的としている.今年度は,前年度に実施した調査結果を分析し,1)マインドフルネスと自己の強みの関連,2)マインドフルネスとストレス反応との関連,3)マインドフルネスの介入効果についての知見を得た.1)分散分析の結果,「強み」の認識合計得点の低群は中群,高群に比べて有意にマインドフルネスの合計得点が低く(p=0.004),ポジティブな要因の中でも,自己の「強み」の認識が高い場合において,マインドフルネスが高いことが示された.2)マインドフルネスとストレス反応との関連については,共分散構造分析の結果,マインドフルネスがSOCに(β=0.53,p <0.001),SOCがストレス反応に(β=-0.72,p<0.001)影響を及ぼしており,マインドフルネスはSOCを介してストレス反応に影響を及ぼしていることが示された(モデル適合度:GFI=0.999, AGFI=0.997, RMSEA<0.001). 看護学生へのメンタルヘルス教育として,マインドフルネスの重要性が示唆された.3)マインドフルネスの介入効果については,マインドフルネス研修の受講を介入として,アウトカム指標について介入群と非介入群の2群間比較を分析中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度の調査結果の分析を行い,学会発表をすることができたため,おおむね順調に進展していると評価できる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,未分析のデータを分析し,2020年度末までに,学会発表および論文投稿を行う予定である
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Causes of Carryover |
2019年度末に発表予定であった学会が,covid-19の影響で開催延期になったため,その経費分の残額が生じた.
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Research Products
(2 results)