2020 Fiscal Year Research-status Report
看護学生のキャリア教育につながるマインドフルネスを活用したストレス対処力育成
Project/Area Number |
17K12128
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
安東 由佳子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島都市学園大学, 健康科学部, 非常勤講師 (20251069)
山内 加奈子 広島国際大学, 心理学部, 講師 (20510283)
大原 良子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40325163)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ストレス対処 / 看護学生 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ストレス対処方略を身につけないまま,将来の臨床現場での活躍を求められている看護学生に対して,マインドフルネスを活用したストレス対処力育成の効果を検証し,その可能性を検討する研究である.学生時代から始める科学的かつ効果的なメンタルヘルス対策を提言することを目的としている.今年度は,一昨年度に実施した介入研究の結果を分析し,「Effect of Mindfulness Intervention as a Stress Management Technique for Nursing Students」というテーマで,国際学会(The Barcelona Conference on Education,2020)にて発表した.講義と「マインドフルネス」を組み入れた半日の研修を計5回実施した.研修の前後で,GHQ得点が有意に減少し(p<0.01),「マインドフルネスを組み込んだストレス対処力育成研修」は精神的健康を改善する可能性が示された.また,研修の感想については「とても役に立った」が62%,「少し役に立った」が38%であり,対象者全員が役に立つ研修と捉えていた.質的データ解析では,<学生時代からのストレス対処力を身に着けることの重要性><自分の性格傾向や特徴を理解することの重要性><コミュニケーションスキルを身につけることの重要性><マインドトークの存在への気付き><マインドトークの存在に気付くことによって得られるもの><マインドフルネス瞑想によって得られるもの>の6カテゴリーが研修による学びとして抽出された(マインドトークとは,過去や未来のことへ心や意識が彷徨うことである).以上より,看護学生を対象としたマインドフルネスを組み入れたストレス対処力育成研修は,ある一定の短期的効果が得られることが示唆された.今後は,看護学生の卒業後など,長期的効果を検証する必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,介入研究の結果の一部を国際学会に発表した.さらに,未解析の部分のデータを追加する予定であったが,コロナにより研究実施が制限され,研究遂行が遅れた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,昨年度,コロナの影響を受けてできなかったデータ追加を行う.データ追加が引き続き出来なければ,現時点であるデータで解析し,発表・論文投稿を計画している.
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Causes of Carryover |
今年度は,未解析部分のデータを追加する予定であったが,コロナにより研究実施が制限され,研究遂行が遅れた.
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Research Products
(1 results)