学生ボランティア活動の継続性を促進するソーシャルサポート・システムの構築

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K12131
• Research Institution: Ehime Prefectural University of Health Science
• Principal Investigator: 松井 美由紀 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (30511191)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 宮宇地 秀代 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (70736785) ; 枝川 千鶴子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (00363200)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 学生ボランティア / 活動継続過程 / ソーシャルサポート

Outline of Annual Research Achievements

本研究の全体構想は、がんサバイバーおよび家族を支える社会活動に対する医療系学生ボランティア活動を促進するソーシャルサポート・システムを構築し、学生が自主的かつ継続的に活動できることを重視したソーシャルサポートとして学生を支援することである。具体的な目的として１．がんサバイバーおよびその家族を支える社会活動に参加している医療系学生の継続的なボランティア活動過程を明らかにする。２．1の結果をもとに活動継続過程を促進するソーシャルサポートを明らかにするの２つである。
令和元年度は、がんサバイバーおよび家族を支える社会活動に参加している医療系学生の継続的なボランティア活動過程を明らかにすることを目的に研究をすすめた。
研究方法は、質的研究で研究対象者は、①がんサバイバーおよび家族を支える社会活動に参加している医療系学生②2年以上継続している者③20歳以上④研究参加の同意が得られた者とした。平成30年度の5名の半構造化面接に加えて新たに3名の半構造化面接にてデータ収集を行った。合計8名から得たデータを基に、修正版グラウンデッドセオリーアプローチの手法を用いてデータ分析を行い、結果を明らかにした。その結果、医療系学生がボランティア活動を継続することに至った過程とは、『ボランティア活動成果を実感するやりがい感が活動継続への循環を生み出す』過程であることが明らかになった。現在、その結果をもとにサポートのあり方を検討している途中である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データ分析に時間を要した。研究結果の真実性を確保するために質的研究者から助言指導を受ける予定であったが、助言指導をうける研究者との日程調整等が遅れ、全体的な遅れにつながった。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度は、研究目的１についての研究結果を学会等で公表する予定である。学会発表後、発表時の意見等も参考にしながら、研究目的2も合わせて検討していく予定である。論文投稿もする予定であったが、全体的に遅れているため、変更し、次年度の取り組みとして予定している。

Causes of Carryover

学会費や論文投稿するための文献代、さらに質的研究に精通している研究者から助言指導をうけるための経費とする。