2018 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学における状況設定シミュレーションの体系化に向けたカリキュラム開発
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17K12136
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
高山 詩穂 聖徳大学, 看護学部, 講師 (00625999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水戸 美津子 聖徳大学, 看護学部, 教授 (50157559)
高木 初子 聖徳大学, 看護学部, 教授 (30279913)
白鳥 孝子 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (90331389)
山田 恵子 聖徳大学, 看護学部, 講師 (20734552)
滝 恵津 聖徳大学, 看護学部, 助教 (70626001)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 状況設定シミュレーション / 学習成果 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、状況設定シミュレーションをカリキュラムに体系づける上での課題と対策を明らかにし、基盤づくりをすることを目標とした。 1.学生への質問紙調査:学生側の視点から状況設定シミュレーションの成果と課題を明らかにし、今後の状況設定シミュレーションの改善への示唆を得ることを目的に、質問紙調査を実施した。対象は、A大学看護学科1~4年生である。A大学の状況設定シミュレーションの目標等の評価について、4段階で回答を求めた。状況設定シミュレーションの目標に対する評価では「SBARを用いて報告できるようになった」は学年間で有意差があり、学年が上がるにつれて評価が上昇していた。一方、デブリーフィングでの積極的発言に関する評価が低いことが明らかとなった。デブリーフィングでの発言が少ない現状は、他の論文等でも報告されているが、今後は、デブリーフィングに対する教員側の意識改革と学生が発言しやすい環境づくりに取り組む必要がある。 2.看護系大学への質問紙調査:状況設定シミュレーションの実施状況および実施上の課題について調査予定である。現在、質問紙を作成し、倫理審査中である。 3.他大学視察:シミュレーション教育の体系化に向けての示唆を得るため、福岡にある大学への視察と情報交換を行った。学生サークルの学生からもヒアリングができた。 4.状況設定シミュレーションを体系づける基盤づくり:学内で実施されている状況シミュレーションの調査を実施した。状況設定シミュレーションのテーマ、目標、年齢設定、患者状況、対象学年、科目名などを一覧にし、患者設定や疾患、技術項目の偏りや重複、不足項目について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護系大学への質問紙を作成し、現在、倫理審査中である。 それ以外の計画については、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、状況設定シミュレーションの体系化に向けたカリキュラムの開発を計画している。 1.統合シミュレーションのシナリオの開発、実施の評価を行う。2.看護系大学への質問紙調査を実施する。わが国での状況設定シミュレーションの現状を把握し、課題と工夫している点を共有する。質問紙調査の結果をまとめ、公表する。3.ハワイ大学とシミュレーション教育の在り方について意見交換を行う。4.学生への質問紙調査やハワイ大学との意見交換を実施した結果をまとめ、よりよい状況設定シミュレーションの在り方を検討する。5.状況設定シミュレーションの体系化に向けて、教員FDを実施し、教員間の意識統一と実施数の増加、質の向上を目指す。
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Causes of Carryover |
ハワイ大学との意見交換会を予定していたが、先方との日程調整が困難で、年度内に実施できず、2019年度4月に実施するため。また、看護系大学への質問紙調査が遅れており、郵送費、印刷費、封筒費、外部業者への入力費等をまだ執行していないため。 今年度は、上記の遂行のほかに、シミュレーションのシナリオ作成に伴う印刷費、学会等での成果発表等を実施する予定である。
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Research Products
(4 results)