2019 Fiscal Year Research-status Report
学習困難学生に対する自己調整学習方略を用いた看護技術修得プログラムの開発
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17K12141
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
三吉 友美子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (40329701)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護技術 / 学習方略 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度に半構成的インタビューにより入手したデータを研究協力者とともに分析した。看護技術試験・看護技術チェックにおいて合格した学生が看護技術の自己学習時に用いた学習方略と、不合格であった学生が自己学習時に用いた学習方略に分けてカテゴリー化を行った。その後、両者の類似点・相違点を検討した。その結果、〔物的資源の活用の仕方〕〔人的資源の活用の仕方〕〔全体または部分・ポイントを絞った学習の仕方〕〔学習計画と修正の状況〕〔情動調整の仕方〕という5つを分析をすすめるための視点として見出した。これらの5つの視点からカテゴリーを整理し、両者に違いがないかを分析している最中である。 また、量的な調査(質問紙調査)を実施するための準備を次に示す2つの材料をもとに行った。一つ目は看護基礎教育検討会(厚生労働省)における看護技術の到達についての審議内容であった。審議の動向に注視し、予定していた看護技術修得状況の測定尺度に変更が必要が否かについて検討した。二つ目は、平成29年度に研究協力者とともに行った、看護技術学習方略尺度を用いた全国調査の結果を論文投稿および査読を受ける過程で見出した幾つかの問題点についてであった。それらは、看護技術学習方略尺度の構成と看護技術修得状況の測定方法の妥当性、質問紙の回収率の低さであった。それらを踏まえ、調査対象者の数とサンプリング方法、使用する尺度および質問紙の修正について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
使用を予定していた質問紙を変更する必要性が生じ、質問紙調査を実施できなかったため、進捗は予定よりも遅れている。 看護基礎教育検討会(厚生労働省)において看護技術の到達についての審議がすすめられていたため、その動向を注視し、使用を予定していた質問紙を変更する必要があるか否かについて検討をすすめていた。さらに、業務上および家庭の事情も重なり、予定どおり遂行することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
速やかに質問紙の修正を終え、看護技術学習方略尺度を用いた全国調査(郵送法)を行う。
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Causes of Carryover |
質問紙を修正する必要が生じたため、全国調査を実施できなかったため、次年度使用額が生じた。予定している全国調査(郵送法)を実施する。
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