2017 Fiscal Year Research-status Report
多職種連携カンファレンスに必要とされる看護師の能力と基礎看護教育の役割の明確化
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17K12142
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
出原 弥和 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (80320985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 道子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (10608946)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多職種連携 / 看護師 / カンファレンス / 退院支援 / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
多職種が連携しケアを実践していくためには,カンファレンス等で職種を超えての情報交換やケアの目的を共有する必要がある。しかし,看護職は多職種でのカンファレンスでの発言が,他の職種に比べて少ないという研究結果がある。入院期間の短縮化に伴い,医療依存度の高い患者の退院が増加し,また疾病構造が複雑化している現在,看護職のみでの在宅療養支援には限界がある。よって1人の患者家族を多職種でケアすることが対象のニードを充足させることになる。 文献レビューを通し,退院支援のための多職種カンファレンスを充実させることの重要性が明らかになったため,本研究の対象とするカンファレンスの場面を,退院調整カンファレンスに特定し,研究を進めることとした。 調査に先立ち,地域施設や地域住民との連携が非常に密にされている三重県立一志病院を調査フィールド候補と決定した。院長と看護部長に調査の目的と概要を説明し,調査協力の同意を得た。 現在は,研究代表者が所属する大学の倫理審査提出中である。結果を待って三重県立一志行院でのデーター収集を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献レビューを計画に沿って行っているが,海外論文の取り寄せと検討に時間を要したことが進行の遅れの要因の一つと考える。 また,昨年度より研究倫理委員会の審査を受けているが,まだ承諾が得られていないために,情報収集の開始に大幅に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究倫理審査で承認が得られ次第,データー収集を速やかに開始していく。データー収集を行う施設については,すでに研究の概要を説明し内諾が得られているため,問題なく進められると予測している。平成30年度はデータ収集を中心に行うが,データーが収集されるごとに順次質的に分析を行う。また,データーが飽和状態になったことを適切に判断していく。 平成31年度は,得られたデーターをもとに,カンファレンスでの看護師の役割の現状と今後の役割のあり方について検討する。それらをもとに看護基礎教育での役割を明確にしていく。
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Causes of Carryover |
物品費に関して,効果的な運用ができたためと考える。 また,研究の遂行が計画より遅れており,データ収集にかかわる物品,旅費,人件費が使用されなかったため,翌年度のデータ収集時に使用する計画である。
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