2022 Fiscal Year Annual Research Report
Clarify the role of basic nursing education and the competencies of nurses needed for multidisciplinary conferences.
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17K12142
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
出原 弥和 名古屋学芸大学, 看護学部, 准教授 (80320985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 道子 三重大学, 医学系研究科, 講師 (10608946)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
若林 英樹 三重大学, 医学部, 寄附講座教授 (00378217)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多職種連携 / 多職種連携カンファレンス / 看護師 / 役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、多職種連携カンファレンスでの看護師の役割について、前年度までにインタビュー調査を行ったデータを内容分析の手法をもちいて分析を行った。2019年度から行っていたカンファレンスへのフィールドワークのデータと相互の関係性や類似等について分析を行い、看護師の役割について検討した。 研究期間を通し、退院支援カンファレンスへ観察者としてのフィールドワークを行い、実際に看護職が行っている役割を収集した。フィールドワークの利点は、本人の自覚していない看護師の行動も研究者の観察によりデータ収集ができることである。並行して、多職種連携カンファレンスに参加経験のある看護師、医師、薬剤師、リハビリテーション技師から、カンファレンスで自身が行っている役割と、看護師が行っている役割についてのインタビュー調査を行った。これらの2つの異なる方法で、多職種連携カンファレンスでの看護師の役割についてデータ収集を行った。結果より、看護師は「情報提供と情報共有」「必要なケアプランの提案」「今後の支援の確認と目標の共有」「カンファレンスの運営」の役割を実践していることに加え、フィールドワークからのデータにより、「患者・家族の理解者としての反応や態度」「他職種の意見に対する反応」を行っていることが明らかになった。看護師はカンファレンスで言葉による発信だけでなく、態度や反応を使って患者や家族に寄り添い、また他職種の意見への同意などの意思表示をしていた。看護師のこのような態度や姿勢は、カンファレンスの円滑な進行に影響を与える。看護基礎教育において、多職種が参加するカンファレンスでの看護師の役割を明確に示したテキストはないが、今回明らかになった看護師の態度や姿勢について享受していくことの必要性が示唆された。
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