2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a career path model to support the career development of nursing educators at the early career stage
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17K12146
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
山本 裕子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (40263272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 あや 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (20290364)
村井 文江 常磐大学, 看護学部, 教授 (40229943)
石村 佳代子 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 教授 (40295564)
鈴木 明子 城西国際大学, 看護学部, 教授 (70241974)
山田 律子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70285542)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護系大学教員 / キャリアパスモデル / キャリア開発 / キャリア継続意思 |
Outline of Annual Research Achievements |
若手看護系大学教員がキャリアを開発する上で経験している教育・研究における困難や対処の状況について明らかにし、キャリアパスモデル構築への示唆を得ることを目的に全国の看護系大学助教169名を対象にWeb調査を実施した。その結果、若手看護系大学教員が経験している教育活動における困難では教育活動全般に関わる「学修上の課題を抱える学生に対して関わる」や講義・演習に関わる「学生の学びを引き出す」「学生にわかりやすく伝える」等、教授活動に関することが多く、実習に関するものは少なかった。実習は自身の看護実践経験に基づいて対応できることが多いためであると考えられた。教育上の困難に対して、上司や同僚からの指導・助言や学内のFD活動への参加により対処がされており、学内の資源が重視されていることが窺えた。 研究活動については全般的に困難と感じているものが多く、特に海外への研究の発信や研究遂行のための行動レベルでの困難を抱えていた。研究者としての経験知が少ないと考えられ、支援を必要としていると考えられる。対処については、困難に対して自ら試行錯誤・努力すると回答したものが7割みられ、自律した研究者を目指して努力する姿勢も窺えた。 大学教員としてのキャリアを継続したいものは全体の半数程度であり、キャリア目標を設定しているものが大学教員のキャリア継続を迷っている群や大学教員をやめたい群に比して多く、キャリア目標を持つことがキャリア継続につながる可能性が示唆された。そして、教育上の困難や対処については大学助教になる前の教員経験が、研究上の困難や対処については学位(博士)への取り組みが関係していた。以上の知見から、若手看護系大学教員のためのキャリアパスモデルを精練するための示唆を得た。
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Research Products
(2 results)