2020 Fiscal Year Research-status Report
学士課程における口腔ケアの看護実践能力育成の教育モデルの構築と検証
Project/Area Number |
17K12149
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Research Institution | Fukuoka Nursing College |
Principal Investigator |
窪田 惠子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20309991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10330961)
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
青木 久恵 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (70526996)
中島 富有子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (80592980)
梶原 江美 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (00389488)
門司 真由美 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (80527002)
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (90767443)
三好 麻紀 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (00595259)
吉田 理恵 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038)
中西 真美子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (50766821)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 看護教育 / 教育モデル / 看護学生 / 多職種連携 / 質問紙調査 / 看護実践能力 / 腔アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
完成した学士課程における口腔ケアカリキュラム教育の効果を確認するために、福岡県内看護大学の看護学生119名を対象にし、教育プログラム実施前後に口腔ケアの認識、意識に関する質問紙調査を実施し、比較を行った。口腔ケア教育プログラムは、45時間からなる歯科医療従事者や言語聴覚士も含めた多職種連携で実施されたプログラムであり、オンラインによるケースベースドラーニングプログラムが含まれていた。調査の結果、その教育プログラム実施後には、95%以上の学生が口腔ケアに興味を持ち、歯科医療従事者と連携して口腔ケアを実施したいと認識していた。加えて、ほとんどの学生が口腔ケアの誤嚥性肺炎の予防効果を理解し、口腔ケアは高齢入院患者や在宅高齢者に提供されるべきと認識していた。そして、歯磨き支援、唾液マッサージ、舌苔除去、含嗽を口腔ケアに関する講義、演習で学ぶ必要があるとの認識が有意に改善された。これらの結果を「Effect of multi-professional education on the perceptions and awareness of oral health care among undergraduate nursing students in a nursing school」のタイトルでJournal of Dental Educationに投稿し、掲載された。 わが国のCOVID-19蔓延による緊急事態宣言が看護師の患者への口腔ケア提供にどの程度影響を及ぼすかを調査するために、福岡県内4病院に勤務する看護師1,037名を対象にし、質問紙調査を実施した。今後この調査結果を分析し、国際誌に投稿する予定である。 看護における口腔教育・研究を推進するために、「看護基礎教育課程におけるアドバンスド口腔ケア教育・研究の推進について考える」と題し、他大学とのWeb交流集会を第40回日本看護科学学会(東京)にて実施した。その中で、口腔ケアに関する教育について発表し、協議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最終年度となり、完成した学士課程における口腔ケアカリキュラム教育をすべて受けた学部学生への教育効果について検証し、その検証結果をJournal of Dental Educationに投稿し、掲載された。しかしながら、COVID-19蔓延により、当初予定していた保健師を対象とした口腔ケアの多職種連携に関する質問紙調査ができなかった。また、感染防止対策も含めた口腔ケア教育のカリキュラムにする必要性が出てきたため、本研究目的を達成するための研究期間が不足した。そのため研究期間を延長し、病院に勤務する看護師を対象とし、「COVID-19蔓延による緊急事態宣言が看護師の患者への口腔ケア提供にどの程度影響を及ぼしているのか」に関する調査を行っている。この調査結果を分析し、国内外に発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
緊急事態宣言が看護師の患者への口腔ケア提供への影響についての調査結果の分析を可及的速やかに実施し、国内学会で発表後、国際誌に投稿する。これらの発表を通して、口腔ケア教育プログラムのさらなる見直しを図り、口腔ケア教育プログラムを改善・充実化する。
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Causes of Carryover |
COVID-19のパンデミックにより、予定していた保健師を対象とした口腔ケアの多職種連携に関する質問紙調査や、完成した学士課程における口腔ケアカリキュラム教育の成果発表を国内外に発表するための費用等が、使用できなかったため。
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Research Products
(2 results)