感情を的確にマネジメントする為のスキル習得に向けた看護管理者向けプログラムの構築

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K12165
• Research Institution: Niigata College of Nursing
• Principal Investigator: 岡村 典子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (40342000)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 看護管理 / マネジメント / 感情

Outline of Annual Research Achievements

本研究は，看護管理者の的確な感情マネジメントにより「看護管理者，そして看護師が意思疎通を十分に行うことにより，チームが活性化する」ことを目標としている．
臨床現場における看護管理者の対人的能力，特に感情をマネジメントする力に関する現状を把握するため，本研究では，参加観察とインタビュー調査を計画している．ただ，2020年度より，新型コロナウイルス感染症のため，研究の実施が滞る事態となっている．2021年度は，調査の実施に向け，新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえた計画内容へと修正を行った．まず，研究方法として計画している参加観察とインタビュー調査が可能な限り実施できるよう，新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた調査方法とした．参加観察においては，研究者自身の感染予防対策，調査時間の見直しを行い，インタビュー調査では，対面ではなくオンラインの利用等も用いる内容とした．ただ，参加観察は，新型コロナウイルス感染症により，研究対象施設から許可されない可能性が高いことから，その場合は，インタビュー調査のみでも構わないこととした．本研究において，看護管理者の無意識化における言動をみることを意図した参加観察は，重要なデータに為りうるが，可能な範囲で参加観察によるデータを収集することとし，インタビュー調査の中で，場面想起を促しながら，調査内容を補完できるよう取り組むこととした．また，インタビュー調査においては，データが飽和化するまで調査を実施する計画とした．
こうした研究目標の達成を維持することを踏まえた計画内容の修正に取り組み，所属施設の倫理委員会に申請を行った．承認を得たのち，研究対象施設への交渉を開始したが，新型コロナウイルス感染症の拡大が再燃し，感染症の影響を注視しながら対象施設への申請手続きを進めているところである．

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2021年度は，新型コロナウイルス感染症により，教育活動に関する対応に時間を割くことが多かったこと，及び研究対象施設との交渉が停滞したことにより，研究活動が滞る事態となった．

Strategy for Future Research Activity

2021年度は，新型コロナウイルス感染症の対策を講じた計画内容の修正を行い，所属機関の倫理委員会の承認を受けたことから，承諾を得られる研究対象施設を探索することに尽力する．承諾が得られた際には，速やかに調査を進め，研究活動の推進を図っていく．
本研究では，参加観察とインタビュー調査を計画している．ただ，参加観察は，新型コロナウイルス感染症により許可されない可能性が高い．その場合は，インタビュー調査のみとするが，参加観察のデータ内容を補完するための調査内容を加味し，データが飽和化するまで調査を実施する．
得られたデータから，看護管理者が感情を的確にマネジメントするためのスキル習得を目指す，教育プログラムを立案する．

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由：2021年度は，研究活動が滞ったことから，予定していた調査を実施できず予算を執行することができなかった．

使用計画：2022年度は，研究終了に向け調査（参加観察，インタビュー調査）を進めていくことから，未使用額を含め順次執行する予定である．