2018 Fiscal Year Research-status Report
看護におけるinvolvement(かかわり)モデルの構築と検証
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17K12169
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
牧野 耕次 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00342139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 勇人 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (70267871)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | involvement / インボルブメント / かかわり / 巻き込まれ / 概念分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度実施した「看護におけるinvolvementの概念分析」の結果を投稿するにあたり、文献による検討を重ねた。 看護以外の領域では,アメリカの都市再開発において、行政が計画立案のプロセスで住民の意見を聴取する「住民参画」という意味で、パブリック・インボルブメントが使用されている。アメリカだけでなく、わが国の行政においても,パブリック・インボルブメントはPI方式と呼ばれ定着している.以上のようにインボルブメントは領域によって、カタカナにより表記されているため、involvementの表記を英語から日本語のインボルブメントに変更した。インボルブメントは「燃え尽き」や「巻き込まれ」と関連したキーワードである。カタカナ表記にすることにより、文献に触れる機会が研究者よりも少なく、その概念モデルが必要と考えられる臨床の看護師にもより馴染みのある概念になると考えた。 さらに、概念図ではカテゴリーだけでなく、サブカテゴリーまで入れることでインボルブメントの概念をより理解しやすいように工夫した。表や引用文献リストと本文など、構成の調整も行った。 その概念分析の属性の一つに注目し、今年度、病院に勤務する看護師を対象に質的研究を実施する準備を進めていた。しかし、データ収集方法をインタビューのみから、簡易なアンケートを加えるにあたり、研究者間で慎重に検討を重ねた。データ収集方法にアンケートを加えたことにともない、計画書の修正が必要となった。さらに、承認済みであった倫理審査の修正申請が必要となり、現在準備を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度の研究結果とその考察を踏まえ、次年度の計画のデータ収集方法の変更を行い、その調整と承認済みであった倫理審査の修正申請で時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集方法の修正を反映した計画書にもとづく倫理審査の修正申請の承認後、看護におけるインボルブメント(involvement)の属性の一つに関する質的な研究を実施する予定である。データ収集方法はインタビューのみから、簡易なアンケートを加えることで、より多角的な分析が可能となる。
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Causes of Carryover |
昨年度の研究結果とその考察を踏まえ、次年度の計画のデータ収集方法の変更を行い、その調整と承認済みであった倫理審査の修正申請で時間を要し、今年度の当初の研究実施計画が遅れたため。
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