2020 Fiscal Year Research-status Report
看護におけるinvolvement(かかわり)モデルの構築と検証
Project/Area Number |
17K12169
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
牧野 耕次 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00342139)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 勇人 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70267871)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | インボルブメント / 患者-看護師関係 / 専心 / 尺度開発 / involvement |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題による研究「患者-看護師関係におけるインボルブメントの概念分析」および「患者-看護師関係における看護師の専心のプロセス」により,看護におけるインボルブメントの概念分析によりキー概念である専心を抽出した.今回,「患者-看護師関係における看護師の専心尺度」を作成しその妥当性・信頼性および有用性を検証することを目的に研究を計画した.本研究の「専心」は「患者に対してこころを注ぐこと」を意味する. 本研究では,第一段階として,回収率30~40%・作成尺度完成版40~50項目に適用するサンプルサイズ450~600名を想定し,関西圏にある同意の得られた200床以上の病院に所属する看護師1500名を対象者としている.第一段階では尺度開発の手順に沿って,尺度原案から「患者-看護師関係における看護師の専心尺度」を開発し,その信頼性・妥当性を検証する予定である.さらに,第二段階として,その信頼性・妥当性を検証した「患者-看護師関係における看護師の専心尺度」について,上記とは異なる対象者である看護師20~30名程度を研究参加者として再テストなどを実施する予定である. コロナ禍の影響により,データ収集が当初の予定より遅れているが,関西圏にある同意の得られた200床以上の病院に所属する看護師1500名以上にすでに質問紙を配布し,現在,ほぼ予定の回答数を回収しつつあるところである.さらに,有用性の確認のための研究協力施設に対しても依頼がすみ、内諾を得たところである. 今後,コロナ禍の影響があり,第二段階の研究実施については予断を許さない状況であるが,感染状況が落ち着いた状況を見計らって,データを収集する予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染状況の予測が難しく,感染の第3波が一番落ち着いたところが年度末になり,研究依頼のタイミングが非常に難しくなった. 第二段階の研究については,第4波が高止まりしている状況での依頼となり,内諾は得られたがいつ実施できるのかは完全には予測できない状況である. 感染状況を見ながら準備を進めておき,感染状況が落ち着き始めた状況ですぐに実施できるようにしている.
|
Strategy for Future Research Activity |
現在,第一段階のデータが予定数の範囲に入り,締め切りを5月末に控えている.締め切り後すぐにデータ分析を行い,「患者-看護師関係における看護師の専心尺度」の信頼性・妥当性を検討し,尺度を完成させる. 次に,信頼性・妥当性を検討した「患者-看護師関係における看護師の専心尺度」を再テスト法を用い尺度の安定性を確認する予定である.
|
Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により,研究依頼が遅れたことによりデータ収集も遅れた.その結果,データ分析で使用する金額が先送りとなり,次年度使用額が生じた.
|