2021 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and Validation of Involvement Models in Nurse-Patient Relationship
Project/Area Number |
17K12169
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
牧野 耕次 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00342139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 勇人 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70267871)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 専心 / 尺度開発 / 概念的定義 / 患者-看護師関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第一研究では患者-看護師関係における看護師の専心尺度を開発し,その信頼性・妥当性を検討し、第二研究では尺度で使用する「専心」の概念的定義に関する検討を行う. 第一研究では,看護師1500名を目標に無記名の自記式質問紙を配布した.回収後項目分析を実施し,信頼性の検討ではCronbach's α係数を算出し,折半法を実施した.妥当性の検討では,構成概念妥当性の検討で探索的因子分析を実施し,確認的因子分析により二次元因子モデルの適合度を検討した.さらに,関連尺度であるBIG5,SRS-A,没入尺度により基準関連妥当性を検討した.第二研究では,関西圏にある200床以上の病院の看護部局長に依頼し同意の得られた看護師に半構成面接法を用いた質的記述的研究を実施し,患者-看護師関係における看護師の専心の属性,先行要件,帰結を抽出し,概念的定義を生成した. 結果:第一研究;200床以上の5病院に勤務する461名の回答を分析した.看護師関係における看護師の専心尺度の下位因子として【尊重】【没頭】【予見】【関心】の4因子12項目が抽出された.また,二次元因子モデルが容認された.尺度全体および下位因子のCronbach's α係数は.72~.82であった.基準関連妥当性おおよそ確認された. 第二研究;看護師10名を研究参加者として,その逐語録を分析した結果,患者-看護師関係における看護師の専心の属性のカテゴリーとして【思いを理解しようとする】【要点をとらえようとする】【そばにいる】【経験を重ね合わせる】【全体的情報収集をしようとする】が抽出された.また,先行要件として6カテゴリー,帰結として4カテゴリーが抽出された. 患者-看護師関係における看護師の専心尺度が作成され,実用に耐えうる尺度であることが確認され,専心尺度で使用する「専心」の概念的定義が定められた.
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Research Products
(1 results)