2018 Fiscal Year Research-status Report
看護師長・主任のコンピテンシーモデルと尺度開発による看護管理の質の指標化・共通化
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17K12173
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
井上 仁美 (小野坂仁美) 人間環境大学, 松山看護学部, 准教授 (70284403)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護中間管理職 / コンピテンシー / 看護主任 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では研究者がこれまで明らかにしてきた看護師長のコンピテンシーの動因・振り返りモデルをさらに実証的に調査を実施することで精錬し尺度を開発することを最終的な目標としている。 看護師長とは「その組織における少なくとも1看護単位の長として、当該看護単位の看護管理の質を維持する責任と権限を有する者」と定義し、現在、その職に任ぜられている者を対象者とした。主任とは「その組織における少なくとも1看護単位の看護師長に次ぐ職位にあり、看護師長不在時にはその役割を代行する者」と定義し、現在、その職に任ぜられている者を対象者とした。 平成30年度は主に質問紙の作成を検討した。看護師長を対象とした質問紙は、研究者が開発したモデルをもとに300床未満の中小規模病院を対象とした質問紙案と300床以上の大規模病院を対象とした質問紙案を作成中である。 主任を対象とした質問紙の作成は、予備調査として主任数名に面接調査を行い、職務でぶつかった、きわめて重大な状況で各人が取った行動について、なぜそのような状況が生じたのか、だれがその状況に関わっていたのか、その状況に対応するにあたって、何を考え、感じ、何を達成したいと思っていたのかを詳細に聞き、対象者の行動特性を明らかにした。分析は、データの中にある主題やパターンを識別するプロセスである「主題分析」を用い、質的記述的に分析し概念化した。このような面接調査と文献から質問紙案を作成した。 作成した質問紙案を30名程度の現任の看護師長、主任数名から意見を聞き修正中である。 また、対象者にプレテストを実施し文言等を修正したうえで本調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は所属大学が変わり研究環境の変化が大きくあったため、教育活動に重点を置いた活動になったことにより調査等の実質的な研究活動が行えなかった。 さらに、1年で元の所属大学に転職したことにより研究活動に影響はあると思われるが、昨年度の反省を生かして今年度は調査等の実質的な活動を進められるよう努力していく。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は当初予定していた看護主任および看護師長等の看護中間管理者へのインタビューおよび全国調査を実施し、質的かつ量的な分析を行うことにより研究の進展を図る予定である。 課題としては、これまでの研究の蓄積である共分散構造分析により得られたデータの活用を研究枠ぐみにどのように反映して調査に生かすことができるかを考えていく必要がある。 この課題については、さらに文献等を活用しながら研究枠組みを精錬させていく予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度は進捗状況にも記したように、所属大学が変更になったことなどによる理由により実質的な全国規模の調査等が実施できなかった。そのため、次年度にこれらの調査を行う必要があるため、次年度使用額が生じることとなった。
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