2018 Fiscal Year Research-status Report
介護老人福祉施設での薬剤管理に関する多職種協働を促進する評価ツールの開発と検証
Project/Area Number |
17K12179
|
Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
善福 正夫 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 教授 (20514087)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲津 教久 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (40151584)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 介護老人福祉施設 / 薬剤管理 / 看護職 / 介護職 / 薬剤師 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度はまず、インタビュー調査および質問紙調査の準備に向けて、介護老人福祉施設関係者との打ち合わせおよび関連学会への出席等を行い、準備を進めた。実際には複数回、老人が多くの場合対象となる在宅関連学会へ参加し、福祉施設ではないが、在宅医療の場面で薬剤の管理がどのように行われているか、またその際にどのような職種との連携がとられているかについての情報を得た。また薬剤関連の学会にも参加し、最近の薬剤師の臨床における活躍の内容、および学生教育の内容等についての情報を得た。さらに老人看護および薬剤管理に関する書籍の購入も行い、最近の薬剤管理における多職種協働についての情報を収集した。その後、これらから得た情報をもとに、3か所の介護老人福祉施設において、半構造的インタビュー調査を実施した。その結果、介護老人福祉施設では、介護老人保健施設と同様に薬剤管理は看護師が主となって行っている実態が明らかになり、また介護老人保健施設には少ないながらも配置されていた薬剤師が、介護老人福祉施設にはほとんど配置されておらず、看護師だけではなく、介護職の多くも薬剤管理の仕事を担当しており、その仕事内容に関して不安を抱いていたり、本来自分たちが行うべき仕事ではないという不満を抱えている実態が明らかになった。またそのインタビュー内容をまとめ、2019年度中の日本看護学会看護管理学術集会で発表する準備を行った。さらに2019年度に実施する質問紙調査の作成を行い、学内倫理委員会への申請準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査実施にあたり、倫理申請の変更に伴う承認に時間がかかったこと、およびインタビュー調査を受けていただける介護老人福祉施設を探すのに時間がかかってしまったのが主な理由である。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り進める予定である。得られた成果の学会発表準備は既に大半を終えており、また質問紙調査の作成およびその実施に向けた学内研究倫理審査の受審準備も進めているところである。また質問紙調査の印刷、送付先の選定、発送準備も予定通り進めていく。
|
Causes of Carryover |
予定していた学会発表が次年度になってしまったのが理由である。次年度に学会発表を行うので、その予算として使用する予定である。
|