2019 Fiscal Year Research-status Report
Relationships among intention to leave, nurse migration, and career development in ASEAN nurses
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17K12180
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
成瀬 和子 東京医科大学, 医学部, 教授 (70307122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 陽子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
須藤 恭子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 客員研究員 (80458976)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | nurse migration / 国際看護 / 看護師の国家間移動 / 看護師離職意思 / ASEAN |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、計画ではNurse Migrationに関する質問票を作成する予定であった。しかしながら、前年度より研究が遅れ気味であり、2018年度に実施予定であった、パイロットテストを2019年に一部実施するにとどまった。インドネシア、ベトナムで看護師の離職意思尺度の現地語への翻訳およびバックトランスレーションを、現地の研究協力者のもとで実施した。その後、インドネシア、フィリピンで、尺度のパイロットtestを現地研究協力者のもと、実施した。インドネシア29名、フィリピン33名のサンプルで、尺度の信頼性、妥当性について検証をした。その結果、インドネシアでは離職意思尺度のクロンバッハのαは0.78だが、基準妥当とする尺度の信頼性が0.66と低かった。フィリピンでは、離職意思尺度のクロンバッハのαは0.818、基準妥当とする尺度は0.836といずれも高かった。 ベトナムでは倫理審査に時間がかかり、まだパイロットtestは終了していない。ベトナムのパイロットtestの結果をまって、2019年度に実施する予定であった尺度の修正をしたいと考えていたが、2020年当初よりの新型コロナウィルス感染症の世界的に流行で、調査地域の3か国でも外出禁止令がでるなどし、パイロットtestが終了していない状態である。フィリピンに至っては、2020年6月現在も外出禁止令が出ており、コロナウィルス感染症が本研究の進捗に大きく影響している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ベトナムの倫理審査に時間がかかったことと、現地の研究協力者が忙しく、パイロットtestが終了していない。その為、2019年度に予定していた尺度の修正ができていない。また、世界的な新型コロナウィルスの流行により、調査地も外出制限が課され、研究協力者も病院スタッフも患者の増加で忙しいなど、研究が実施できる環境にない。
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Strategy for Future Research Activity |
ベトナムは、現地の感染症の状態が落ち着き次第、パイロットtestをおこなう。その結果で尺度を修正し、本調査をできるだけ早くおこなう予定である。ただ、コロナウィルス感染症により、現地の状況も変化してしまい、今回の感染症の流行は看護師の離職意思にも影響があると考えられる。本来ならば、流行が収まりしばらくしてから調査をおこなうのが望ましいが、今後の感染症の流行の波がどうなるのか、状況を注視し、波の合間に調査ができるよう検討をする。 現在、外務省から渡航中止勧告が3か国に出ており、実際に訪問して調査地の状況を把握することも難しいため、各国の研究協力者と連絡を密にして、研究を継続する。
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Causes of Carryover |
2019年度に計画していた本調査を実施できていない為、そのための経費が残っている。2020年度以降に本調査を実施する予定であり、残額をそれに充てる。
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