2019 Fiscal Year Research-status Report
働く場を移動した看護職の臨床実践能力再開発支援プログラムの構築にむけて
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17K12181
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
草柳 かほる 東邦大学, 看護学部, 講師 (90597220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 紀子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (10792418)
菊池 麻由美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50320776)
多久和 善子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (70756999)
原 美鈴 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (80408567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 能力開発 / 職場移動 / 看護職 / 中途採用 / キャリア支援 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
職場を移動する看護職のキャリア形成と能力開発について、2019年度は、第1段階の調査研究「働く場を移動した看護職への組織的なキャリア開発支援の実態の解明」でインタビューした内容を分析し、まとめた結果を、第23回日本看護管理学会にて発表した。3演題エントリーし、3演題採択された。 発表演題は、ポスター発表が2演題であった。一つ目は「働く場を移動した看護職への組織的なキャリア開発支援の実態の解明‐看護部長・人事担当者からみた定着するための支援を中心に‐」であり、採用担当者の中途採用者採用時の留意点や定着についての努力などが明らかになった。二つ目は「働く場を移動した看護職への組織的なキャリア開発支援の実態の解明 ―看護師長がおこなう定着するための支援を中心に―」で、採用された看護師たちへのキャリア支援の具体的な方法や師長達の工夫が明らかになった。 また、昨年度に引き続き、インフォメーションエクスチェンジ(交流セッション)が採択された。テーマは、「働く場を移動した看護職への組織的なキャリア開発支援と能力再開発の方法を探る(第2弾)」であった。これまでの研究経過を発表した後、研究結果と現場での感覚の相違点や参加者とともに働く場を移動してくる看護師に対する組織的なキャリア支援のよりよい方法についてディスカッションを行った。ディスカッション内容から看護師への支援の手がかりについて、また、次の研究段階への示唆を得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度は、研究の第2段階へ進み、組織の支援についての分析結果をもとに、「移動した看護職個人(採用される側)へのインタビュー調査を開始している。インタビュー予定人数は、20人程度である。当初、第1段階でインタビューした施設に勤務する看護師をリクルートしたが、募集人数が不足したため、ネットワークサンプリングに変更して対象者を募集している。応募してくれた看護職は数人すでに確保しているが、新型コロナ感染対策による接触を控えたため、インタビューは現在中断している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況に示したとおり、新型コロナ感染対策による接触を控えたため、インタビューは中断している状況である。今後は、世の中の状況に応じて、倫理的にも問題ないインタビューの方法(遠隔面談)などの工夫をしながら調査を進めたい。 また、8月28、29日に開催される予定の第24回日本看護管理学会学術集会にエントリーしている。6月初めに採択されたため、昨年度の結果も踏まえつつ参加者と交流して研究の参考にしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、予定していたインタビューが新型コロナ感染予防により全く実施できなくなり、交通費、謝金等残ってしまったことによる。 次年度は、研究を進めることにより、残額を使用しつつ、その結果等について分析(データ入力の業者発注、発表の場としての学会発表等に使用する。また、次の研究(アンケート調査)のための準備としての印刷費等に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)