2023 Fiscal Year Annual Research Report
Toward the establishment of a support program for redeveloping clinical practice skills for nurses who have transferred between workplaces
Project/Area Number |
17K12181
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
草柳 かほる 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (90597220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 紀子 昭和大学, その他部局等, 講師 (10792418)
菊池 麻由美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50320776)
多久和 善子 昭和大学, その他部局等, 講師 (70756999)
原 美鈴 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (80408567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護職 / キャリア / 移動 / 看護実践能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまで調査分析した結果をもとに、働く場を移動した経験(以下、移動経験)のある看護職自身の移動に対する認識および自己の看護実践能力が融合されるメカニズム(移動前からもっていた能力の変化や新しく身についた能力などがどのように変化し融合するか)を明らかにするために分析をまとめ、8月25日・26日に開催された第27回日本看護管理学会学術集会において演題発表を行った。対象者は、これまでの職場との違いに直面し戸惑ういながら、新たに置かれた状況の中で求められるものが何であるかを見極めつつ、これに応じようとする。同時にこれまで培ってきた知識・技術を活用しつつ、他方で必要な知識・技術を新たに獲得して自らの能力をすり合わせていた。移動した看護職の看護実践能力は、増加する経験を整理しつつ、能力を質的に変化させて新たな能力として統合しつつ、対象者自身が意図的に人間関係の濃淡を作り、その関係を活用して必要とされる他者からの支援を得ながら再開発させることがわかった。 本研究は、まず、組織間移動および復職などで働く場を移動した看護職を採用する組織側の調査し、採用時と採用後に、採用のポイントやその後の支援について、いつ誰がどう関わるかや移動した看護職の定着についての課題を明らかにした。次に、移動した看護職個人がどのように自身のキャリア形成および新しい職場でどのように能力開発をしているのかを明らかにする目的で調査分析し、看護実践能力再開発のメカニズムを明らかにした。研究期間全体を通し、働く場を移動した看護職の能力再開発のメカニズムを解明し、生涯働く可能性のある看護職のキャリア支援の方法を構築する手掛かりとなる結果を得ることができたが、プログラム構築に関しては今後の研究課題になった。
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