2017 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学教員の医療安全教育力向上プログラムの開発と出前講義システムの構築
Project/Area Number |
17K12186
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Research Institution | Health Science University |
Principal Investigator |
小林 美雪 健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30389978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 宏美 島根大学, 医学部, 教授 (30243083)
寺井 美峰子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50574521)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 安全教育力 / 看護教員 / 看護系大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護系大学教員の実践に則した医療安全の知識と事故防止技術の獲得による医療安全教育力向上のための研修システムの構築を目的としている。今年度は、1.看護学生の医療安全への意識および臨床実習でのインシデント体験と教員の関わり等についての調査、2.医療安全系学会における本研究を基にしたパネルディスカッションの開催、3.医療安全教育の状況調査、4.全看護系大学を対象とした医療安全教育への全学的な取り組み状況と課題および教員への医療安全教育・研修の必要性についての調査を行った。 その結果、前述1では、インシデント発生時の実習指導者や教員の学生への指導が「責められた」と取られたりするなど、看護教育における安全教育への取り組みが不十分であることが明らかになった。2では、看護系大学教員、CNE(clinical Nurse Educator)、臨床講師等の講演により、安全教育を多角的な視点から提起し意見交換を行うと共に、本研究の主旨を説明し協力を要請した。3は、2の学会企画における調査であり、看護教員への医療安全教育の重要性についての賛同および教育内容や方法への具体的な示唆が得られた。4.については現在集計段階である。 以上、今年度の研究実績より、看護系大学における医療安全教育とそれを担当する教員の医療安全教育力の獲得については、教員個々では課題あるいは問題があると考えられているが、大学全体としての取り組みには至っていないのではないかと考えられた。またそのことにより、学生への安全教育の質が保障されていないのではないかと推測された。今後上記4の集計結果を詳細に分析し明らかにしたいと考える。また、教員を対象とした安全教育の方法等も研究当初に研究者らが考えていた以上に多様な意見があり、さらに検討する必要があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画した安全教育機関への視察については、研究開始後の研究分担者および研究協力者から幾つかの候補が挙がったため現在調整を行っているが、それ以外は概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、看護基礎教育の教員だけでなく臨床での看護教育者や看護管理者が研究分担者および研究協力者として参加している。今年度の実績にあるように、調査およびパネルディスカッション参加者から多くの協力が得られている。そのため次年度の調査および公表についての継続した取り組みを行うことで、医療安全教育・研修システム構築への多くの示唆が得られると考える。
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Causes of Carryover |
今年度に実施する予定であった安全教育の先進教育機関への視察について、研究開始後に更に精選する必要があり、現在視察機関を調整中である。そのため、次年度の実施時に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)