2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a program for improving the medical safety education of nursing-related university teachers and construction of a lecture system
Project/Area Number |
17K12186
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Research Institution | Health Science University |
Principal Investigator |
小林 美雪 健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30389978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 宏美 天理医療大学, 医療学部, 教授 (30243083)
寺井 美峰子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50574521)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療安全教育力 / 看護教員 / 看護系大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度から継続の看護系大学教員対象の調査の分析および看護教育系、医療安全系学会でのディスカッションの実施と、研究期間全体の研究活動で得られた結果から、医療安全教育の課題の検討を行った。 看護系大学教員への調査項目は、属性(年齢、性別、看護職経験年数、大学教員経験年数,職位)、専門分野、医療安全教育研修経験、学部教育での医療安全関連科目の経験内容、大学設置主体・附属病院の有無、学生のインシデント・アクシデントの共有、医療安全教育の教授力自己評価、医療安全教育の利用可能な方法等である。回収率は24.2%であった。主な結果として、医療安全科目の担当経験は、単科目責任者4.8%、単元担当3.6%、専門領域科目内の単元担当24.1%、専門領域科目随所での教育37.3%、未教授43.4%であった。医療安全の教授力の自己評価項目で5割の教員が「概ねできている」とした教育内容は“医療チームの一員としての看護師の役割と責務”のみであった。5割以上の教員が「全くできない」「あまりできない」「どちらとも言えない」とした教育内容は“医療安全管理体制、医療安全管理者、実践者の役割”“適正な労務管理の重要性と方法”“業務整理等の環境整備の重要性”であった。“安全文化醸成の必要性”“医療安全におけるヒューマンファクターの重要性”の自己評価も低値を示した。教員の安全教育への支援では、医療安全教育の学内外のシステム構築、安全教育や学生指導の悩み相談、インシデント・アクシデントを起こした学生と教員のサポート体制、他校との情報共有の場の必要性等が述べられていた。 これらの研究成果を基に、看護系大学教員の医療安全教育力向上においては、教員の医療安全教育の機会創設の必要性、教授に自信のない教育内容と医療安全教育に必須の項目を加えた教育プログラムの構築、教員・学生双方への医療安全教育体制の必要性が示唆された。
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Research Products
(3 results)