2018 Fiscal Year Research-status Report
ケアミックス病院における看護管理の構築 機能分化に対応できる教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17K12191
|
Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
永坂 和子 人間環境大学, 看護学部, 講師 (50780144)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 奈佳子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (30178032)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ケアミックス病院 / 看護管理 / 病院経営 / 地域包括ケアシステム / 教育プログラム / 機能分化 / 機能転換 / 地域医療構想 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1】ケアミックス病院に関するマネジメント内容を文献より動向および内容分析 をした(文献調査)。選定は医学中央雑誌Web版等でキーワードは「ケアミックス病院」&「マネジメント」等で76件検索した。分析は、ケアミックス病院に必要なマネジメント機能として必要な構成要素を抽出した。結果:2003年より2件から始まり、会議録28件、解説20件、原著2件だった。2014年より徐々に増え、2016年に急激に増加した。2)内容別:「地域の実情に合わせた最適化をめざす」「地域住民のニーズにあったケアミックス病院への方針と理念」「地域で必要な医療・介護を作ることができるように人材確保と育成」「病院と在宅医療をつなぐ中間的な存在」「社会および地域の動きを読む経営戦略」の5つに整理した。②ケアミックス病院に必要なマネジメント機能として以下の5つ、「地域の医療・介護の実情を把握し地域の最適化をめざす」「急性期から慢性期に至る切れ目のない医療を実践する」「急性期から慢性期に至る切れ目のない医療を地域で作る」「ケアミックス病院を意思決定するまでの過程」「今までの自院の強みをさらに伸ばす」を生成した。 【研究2】ケアミックス病院のマネジメントを構成する要素を抽出する質的分析(予備調査)。対象:先行研究よりケアミックス病院作りとして積極的に行ってきた理事長・院長、事務長・看護部長等の病院管理者8名に面接調査を行った。方法:研究1の文献的調査より得られた構成要素より半構造化面接ガイドを作成した。面接は対象者の同意を得てICレコーダに録音し逐語録を作成した。分析は、逐語録よりベレルソンの内容分析の手法で行った。最終に抽出された各サブカテゴリー、カテゴリーごとの記録単位数を算出し、算出内容をケアミックス病院のマネジメントを構成する教育項目とした。現在、結果・考察中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究1,2が終了し、論文作成中である。勤務状況としてなかなかウイークデイにインタビュー調査に行くことができず、2019年後期にやっと終えることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
【研究3】ケアミックス病院のマネジメントに関する教育項目と達成度についての調査(本調査)研究デザイン:量的記述的研究、対象:文献より得たケアミックス病院の院長・事務長・看護部長またはその同等管理者100名、方法:ケアミックス病院の管理者(理事長・院長・事務長・看護部長)に合意を得ることを目的としているため、デルファイ法を用いる。研究2より抽出されたマネジメントを構成する要素を郵送にて質問紙調査を3回行う。内容は、教育項目「必要」「必要でない」と、到達度は4段階「非常に知識が必要」「ある程度知識が必要」「少し知識が必要」「全く知識は不要」とする。合意を示す同意率は、教育項目80%、到達度50%とする。 【研究4】ケアミックス病院管理者を対象とした医療・介護マネジメント教育介入プログラムの実践と検証、研究デザイン:調査研究、対象と方法:A県ケアミックス病院200床以下の管理者(院長・事務長・看護部長またはその同等管理者)40名に、職場に支障を来さないように4か月間で全4回行う。予備として2回ずつ行う計画である。また、研究5で作成したケースメソッド教育の教材を用いて研修する。評価は、未定である。データ収集:教育項目の到達度を研修前、研修後で調査する。分析:参加者の研修前後を比較し、Wilcoxson検定を用いて比較する予定である。
|
Causes of Carryover |
研究が遅れている。今年度は研修を行い、講師代+交通費の支払いがあるので回す予定である。
|