2020 Fiscal Year Research-status Report
看護の質の本質の解明-プロフェッショナリズムと職務モチベーションについて-
Project/Area Number |
17K12194
|
Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
菅田 勝也 藍野大学, 医療保健学部, 学長 (20143422)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 麻未 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)
八幡 久美子 藍野大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90766867)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 看護師 / 看護の質 / 専門職 / プロフェッショナリズム / 職務モチベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
看護の質は、看護師が専門職として有する思考や行動様式に依るところが大きい。本研究では、看護師を対象とする看護に対する意識や行動および仕事実感に関する質問紙調査を行い、一方、看護の質を明示的に表すものとして、各種の看護の質評価指標を含む病棟データを収集し、また、患者を対象とする入院中の看護サービスに関する経験や満足度を問う質問紙調査を行い、これらの関係を分析することを計画した。しかし、新型コロナウィルス感染症の流行拡大のため、研究に協力してくれる施設を得るのが困難であった。また、協力は得られたものの、患者調査については難しいとされたところが多く、病棟の状況に関する情報も、看護師の労力を少なくするために通常ほど詳細には記録していないという施設が少なからずあった。現在、看護師を対象とする調査では、19施設の143病棟の約2,300名から回答が得られている(研究参加への同意を表明した数であり、無記入等による無効回答が含まれる。以下同様)。患者を対象とする調査については、9施設の55病棟の約600名から回答が得られた。また、提供を依頼した内容にほぼ近い病棟データが得られているのは94病棟である。今後のデータクレンジングの結果により、看護師や患者を対象にした質問紙調査について、有効回答数が少ないために病棟単位の分析にそぐわないところが出てくる可能性がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行拡大のため、依然として研究協力施設を得るのが困難であった。協力が得られても、すべての調査に協力してくれる施設は少数であり、また、施設から研究者への調査票の返却や病棟データの提供も遅れがちである。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の流行状況によるが、できれば研究協力施設増を図りたい。また、得られたデータをもとに順次解析を進める。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の流行拡大のため、研究に協力してくれる施設・病棟の確保が困難であった。また、データの回収も遅れた。次年度、調査を継続する費用、研究補助者への謝金、統計解析のためのソフトウェアの購入に使用する。
|