2022 Fiscal Year Research-status Report
急性期意識障害患者の脳が賦活化する「さする」刺激の効果
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17K12228
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
田中 晶子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (90424275)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 意識症者患者 / タッチング / 情動 / 脳波 / 呼吸数 / 生理活性物質 / 毛細血管血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、健常者の研究結果を踏まえて、意識障害患者を対象に呼吸数・脳波に加え唾液を用いてオキシトシンとコルチゾールでストレスの定量的測定を行い、快刺激が高まるタッチング刺激の実施時間・速度・部位を特定することを目的としていた。しかし一向に新型コロナ感染症が収束せず、研究を実施する対象病院の感染状況を確認する状況が続いていた。12月頃から意識障害患者の研究対象病院である昭和大学藤が丘病院のコロナ感染状況が落ち着いてきた為、昭和大学藤が丘病院の看護部長に相談したところ、研究実施許可が得られた。その後速やかに研究メンバーに声をかけ、昭和大学人を対象とした倫理審査に申請書を提出し承認が得られた。 現在対象となる意識障害患者はいるが、家族の面会が許可されていないため、同意がとれず、実施できていない状況である。家族の同意が得られ次第、意識障害患者の脳波・呼吸数及び唾液を用いてオキシトシンとコルチゾールでストレスの定量的測定に加え、毛細血管スコープも測定方法に加える。この装置は、一昨年度購入した非接触で簡便にタッチング効果を検証できるものである。研究代表者田中は「さする」刺激を1分間実施した時に皮膚血流が増加した(2017)という研究結果を明らかにしている。今回購入した毛細血管スコープ装置を用いて、指先の毛細血管及び血流も測定し、快刺激が高まる「さする」刺激の実施時間・速度・部位を特定するという目的を達成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響で脳神経病院及び病棟でのコロナ感染者の発生に伴い、研究者が病棟へ立ち入る事ができなかった。その影響で、意識障害患者を対象とした研究に対しての倫理審査の申請が遅れ、研究を推進することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昭和大学藤が丘病院の看護部長に相談し、研究実施許可が得られた。その後昭和大学人を対象とした倫理審査に申請書を提出し承認が得られた。現在対象となる意識障害患者はいるが、家族の面会が許可されていないため、同意がとれず、実施できていない状況である。家族の同意が得られ次第、意識障害患者の脳波・呼吸数及び唾液を用いてオキシトシンとコルチゾールでストレスの定量的測定に加え、一昨年度購入した非接触で簡便にタッチング効果を検証できる毛細血管スコープ装置を用いて、指先の毛細血管及び血流も測定し、快刺激が高まる「さする」刺激の実施時間・速度・部位を特定するという目的を達成する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延状況により、対象となる病院及び病棟で、新型コロナウイルス感染者が発生し、研究者が臨床に立ち入ることが出来ず、臨床研究が実施できなかった為。2023年度は、意識障害患者の唾液を採取し、オキシトシン及びコルチゾールの試薬を購入し、快・不快の情動反応を測定する。またデータを分析するために必要な統計ソフト一式やデータを出力するプリンターを購入する予定である。
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