2020 Fiscal Year Research-status Report
オンコロジーエマージェンシーで受診する患者と家族への支援モデルの構築
Project/Area Number |
17K12231
|
Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
木下 里美 (高野里美) 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60315702)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 尚美 関東学院大学, 看護学部, 教授 (00299843) [Withdrawn]
星名 美幸 関東学院大学, 看護学部, 講師 (00711996)
小山 裕子 関東学院大学, 看護学部, 助教 (50737509)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | オンコロジーエマージェンシー / 救急受診 / がん患者 / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍の影響で、病院への出入りが制限されたことなどから、打ち合わせやデータ収集を予定通り実施することが困難であった。そのため、これまで収集した、がん専門病院で、救急受診し入院となった患者の、入院に至る経緯、退院時の心配事と、求める支援に関するインタビュー調査結果の分析を行った。研究参加者は、女性2名男性4名であった。年代は40歳代1名、60歳代3名、70歳代2名であった。疾患は、胃がん、十二指腸癌、食道癌であり、救急受診と入院の理由は、化学療法後の下痢や吐血、食欲低下などの消化器症状、膿瘍ドレナージ後の発熱、CVポート造設後の疼痛・発赤であった。 入院に至る経緯については、退院したその日に、急激に症状が出現したケース、他院時にすでに、気になる症状があり、退院後、徐々に悪化していったケース、退院後に貧血や食欲不振などが出現し、様子を見ていたが徐々に悪化し、緊急の受診に至ったケースなどであった。退院後の不安については、入院中に特定できなかった症状の原因に関すること、再度同様の事態が生じることの不安、周りに迷惑を掛けたくない等が挙げられた。また、求める支援については、家族に対して安心を与える支援、自分の治療を担当した医師に最後まで状態を診てもらいたいこと等があったが、求める支援の表出がないケースもあった。今後も、対面でのデータ収集が困難な状況が予測されるため、これまでのデータ分析結果から既存研究との比較、それぞれの項目の分類を行い、郵送法等を活用した量的研究の実施を計画している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で、病院の出入りが困難であり、データー収集や打ち合わせに支障をきたしたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
こでまでのデータ分析結果から、量的研究の調査項目を検討しているため、郵送調査等での実施計画を立てる。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍で、学会やデータ収集機関への移動や宿泊がなくなったこと、予定していた、研究実施ができなかったことにより、残金が生じた。 今後の使用計画は、新たな調査実施に伴う経費、論文執筆に係る経費、学会発表との出張費に使用する予定である。
|