2018 Fiscal Year Research-status Report
術前外来における看護ケアのアウトカム評価指標の開発と有効性の検討
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17K12233
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
中村 裕美 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (60381464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 節子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (20341547)
坂本 文子 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40324214)
水澤 久恵 新潟薬科大学, 健康・自立総合研究機構, 研究員 (20433196)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 術前外来 / 周術期看護 / アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、国内外の文献検討により術前外来における看護実践に関する先行研究がほとんどないことが明らかになった。今年度は我が国における術前外来の実施状況を把握し、術前外来の動向を探ることにした。 日本手術看護学会では5年に1回、会員実態調査を実施している。2018年度は実施年度であり、研究者は学会理事であることから結果速報を理事会で入手した。調査内容に術前外来の実施の有無、術前外来を担当する職種の調査も含まれている。2019年2月の実施結果によると30%を超える施設で術前外来が実施され、前回調査時(2013年)も同様の調査項目があったが、増加傾向にあることがわかった。しかしながら、実態調査の内容から術前外来に関わる職種は麻酔科医師を中心に様々な職種で構成されており、施設によってばらつきががあることが判明した。また、看護師に関しては、術前外来で手術室看護師が患者の意思決定のプロセスから関わり継続的に支援を行っている施設もあるが、外来看護師のみの関わりで手術室看護師が関与していない施設もあることが明らかになった。 そこで、術前外来における看護実践の一般的なモデルを作成し、そのアウトカムに関する調査を行うことが妥当であると判断した。次年度は、この結果を基に、先駆的に術前外来を実施している施設、及び術前外来に取り組み始めた萌芽的な施設の両方からのヒアリングとフォーカスグループインタビューを行い、我が国における術前外来のモデルを作成し、そのアウトカムの妥当性についてデルファイ法を用いて検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年2月に日本手術看護学会の会員実態調査が行われ、その結果で本邦における術前外来の実施割合や手術室看護師、外来看護師の関与の程度について把握したうえで調査を開始することが効率がよいと判断した。実態調査の結果から、術前外来の形態が一様ではなく、施設によって実施されている内容・関与する職種も異なったため、モデルケースを作成したうえで、調査を実施することが、より現状を反映したアウトカム指標を作成できると考えた。
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Strategy for Future Research Activity |
先駆的に術前外来を実施している複数の施設で手術室看護師、または外来看護師の実践内容をヒアリングする。また、術前外来に関与している他職種より看護実践により期待されるアウトカムについても聞き取り調査を行い、質問紙を作成し、全国調査を行う。
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Causes of Carryover |
ヒアリング調査の交通費、謝礼、インタビューデータの逐語録作成費用、全国調査アンケート用紙作成費用(マークシート)入力委託費用、郵送費
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