2019 Fiscal Year Research-status Report
術前外来における看護ケアのアウトカム評価指標の開発と有効性の検討
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17K12233
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
中村 裕美 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (60381464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 節子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (20341547) [Withdrawn]
坂本 文子 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40324214)
水澤 久恵 新潟薬科大学, 健康・自立総合研究機構, 研究員 (20433196)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 周術期看護 / 看護外来 / 臨床看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦の術前外来での手術室看護師の看護の現状と課題を明らかにすることを目的とし、文献検討を行った。医学中央雑誌 Web 第 5 版(1965 年以降収録)を用いた。検索語句を「術前看護」とし、2019年に過去10年分の看護論文、原著論文に限定して検索し、619 件が抽出された。キーワードに「手術室看護師」を追加して検索し、70件が抽出された。さらにキーワードに「外来」を追加し、11 件の文献が抽出された。この 11件から、術前訪問や術後訪問、外来手術の文献の合計 6 件を除外し、分析対象文献 5件を抽出した。研究デザインは、5件すべてが量的研究であり、4件(80%)が質問紙調査で、1件(20%)はカルテ等の記録物による調査であった。質問紙調査4件の研究対象は手術室看護師が3件(75%)で患者が1件(25%)であった。研究テーマは、患者教育2件(40%)、術前外来の現状1件(20%)、手術中止と術前外来の関連2件(40%)であった。文献で述べられている術前外来の効果として、「入院後の予定外の検査の減少」、「手術延期が発生しない」、「在院日数の短縮」が挙げられた。 欧米での周術期看護の現状と課題を明らかにすることを目的とし、文献検討を行った。 CINALとMEDLINEを用いて2018年から過去10年分の英語の査読付きに限定して、検索語句“preoperative nursing”で15件、“preoperative care”で8843件が抽出された。タイトルと抄録から周術期看護に関連がないものを除外し、分析対象文献25件を抽出した。結果に示された看護実践を抽出し、類似する内容ごとにカテゴリー化した。これらの結果は23ed EAST ASIAN FORUM of NURSING SCHOLARSで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度予定していた術前外来を開設している施設への調査が困難になった。したがって、研究方法の見直しが必要とされている。
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Strategy for Future Research Activity |
500床以上の術前外来を実施している施設に勤務する手術看護認定看護師10名に半構成的面接法にて調査し、術前外来で提供している看護ケアの内容とその結果生じたアウトカムについて語ってもらい、看護ケアを構成する6領域(看護QI研究会)を参考にデータ分析を行い、文献検討と質的研究を統合し、アウトカム評価指標案を作成する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、手術室看護師へのインタビュー実施が困難な状況である。そのため、文献検討から抽出された内容から指標を作成し、アンケート調査にて術前外来で提供される看護ケアのアウトカム評価指標の妥当性を確認したい。
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Causes of Carryover |
当初の研究費の使用内訳は、インタビュー調査の旅費や謝礼、逐語録作成費であったが、新型コロナウイルスの影響で医療機関へ出向き調査することが困難な状況である。したがって、郵送調査に変更するため、通信費・印刷費・データ入力委託費が必要である。
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Research Products
(2 results)