2019 Fiscal Year Research-status Report
SLE女性患者のBFの獲得を促進するアピアランスケアプログラムの構築
Project/Area Number |
17K12235
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
カルデナス 暁東 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (80434926)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 慢性看護 / 膠原病 / メイクセラピー / 有益性の発見 / 自己概念 / ボディイメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自己免疫疾患女性は生活と治療との折り合いをつけるためのベネフィットファインディング(有益性発見:Benefit Finding、以下BFとする)を獲得し、自分らしく質の高い社会生活を送ってもらうため、多職種(医師、看護師、薬剤師、心理療法士)チーム連携による支援プログラムを開発し、その有効性を評価することである。開発したプログラムを今年度は以下の条件に満たした患者12名に(20~50歳未満の女性の方;SLEと診断されている方;定期受診している方;研究の主旨が理解できる方)実施した。
現在、12名のデータを整理し分析しながら、新たな対象者を選出し研究依頼を行う段階である。最終的な統計結果を出すのにまだ時間がかかるが、12名のデータを整理している段階では、有効性を評価する指標である、気分評価尺度(POMS),生活の質尺度(SF8), ベネフィットファインディング尺度(BFS)のスコアに改善する傾向がみられている。また、対象者から、本プログラムに参加したことで、SLEになって、大変なこと、困ったことだけでなく、病気になってからこその気づき等を再確認できたや、メイクセラピーを通して自分を見つめ直すことができたとの発言があった。
病いを持っている自分と向き合い、受け入れることは患者のBFの獲得には重要なプロセスである。「今の自分」と向き合うには、発症する前の「本来の自分」と病いをもっている「今の自分」について、どのように捉えているのか、今後どのように生きていきたいのかについて、患者に自分の言葉で語ってもらうことが大切である。この場面にはメイクセラピーが有効なアプローチであることは、対象者からの反応から考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
9月~1月までは教育(学生の臨地実習指導等)、大学運営業務が多かったため、フィールドにて対象者のリクルートの時間が十分に取れなかった。また、2月以降新型コロナウイルス感染拡大の影響で、対象となる患者の定期受診期間等に変更があり、病院への出入にも制限があり、新規の対象者のリクルートができていない状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大の影響は少し落ち着いているため、新規対象者のリクルートができるように施設と調整していく。また第2波も想定し、検討したリモート介入の実施も視野にいれていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、研究は計画よりやや遅れているため、次年度使用額が生じた。次年度は新型コロナウイルス感染拡大のことを想定し、リモート介入を導入するためのデバイスの購入や対象者のネット環境整備等に使用する予定である。
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