2020 Fiscal Year Research-status Report
乳がんを持つ母親と思春期女子の対話を基盤にした支援モデルの介入と評価
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17K12243
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
藤本 桂子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (80709238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40134291)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳がん / 患者 / 思春期 / 子ども / 海外文献 / 動向 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳がん患者と思春期の子どもに関する海外研究の動向について明らかにし、その成果を日本看護研究学会学術集会にて示説発表を行った。 研究結果:対象論文12件中,乳がんのみに焦点を当てた論文は10件であり,対象者は子どものみが5件,患者のみが4件,その他が2件であった。診断から調査までの月数は0-120か月と広く,3年以内である件数は2件であった。がん診断時の子どもの発達段階は「学童期・思春期」が6件で最も多く,診断時に思春期であった子どもまたはその親のみを対象にした論文は見られなかった。診断時の母親の病期は0~Ⅳと幅広く,分析方法は質的な分析が9割以上を占めていた。主な調査内容は,①子どもの体験として,母親のがんに対する子どもの理解や子どもにとっての母親の重要性,情報のニーズなどがあり,②患者の体験としては,BRCA1/2陽性結果を子どもに開示するかどうかの意思決定や,がんが母子 関係に及ぼす影響について調査されていた。また,③患者・子ども双方の体験として,親子のコミュニケーションパターンと親の役割満足度,両親が協力して子どもの世話と乳がんの治療を両立する体験が明らかにされていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスによる基礎看護教育への影響により、研究に取り組める時間の捻出が難しかったこと、また研究者自身が体調を崩し長期に療養していたことなどから遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もコロナウイルスへの対策にかかる時間は必要であるが、その中でも研究を行う時間を捻出し、分析途中のデータの見直しや投稿後の論文修正に取り組む。共同研究者らと協力し、効率よく進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスによる影響で研究に費やす時間の捻出が難しく、ほぼ研究活動を行うことができなかったため次年度使用額が生じた。次年度は分析途中のデータを見直し、国内紙への投稿を目指す。
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