2018 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of Recommending Advance Care Planning While People are Still Healthy
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17K12245
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
辻川 真弓 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40249355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 洋典 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00335142)
吉田 和枝 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40364301) [Withdrawn]
黒澤 杏里 (犬丸杏里) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60594413)
竹内 佐智恵 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80276807)
武田 佳子 三重大学, 医学部, 助教 (80581199)
坂口 美和 (荒木美和) 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90340348)
船尾 浩貴 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60804268)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / 人生会議 / 意思決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、健康状態の良い時期からのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を動機づけする取り組みを行い、その後、①実際に家族で話し合いが出来たか ②話し合いによりどのような気づきがあったか ③ACPの実践による死生観尺度の変化等の視点から、健康状態の良い時期からACPを行う意義と効果について、質的および量的に検証することを目的としている。 本年度は、医療福祉職を対象にACPを動機づけるワークショップを3回行い、合計80名の参加者が得られた。ワークショップの量的評価として死生観尺度の変化、ならびに質的評価として、自分が余命数か月となった場合に、自分が大切にしたいこと、こんなことをしてほしいという意向について変化・芽生えがあったかについての自由記載を求め、質的に分析した。 その結果、死生観の変化としては、死を回避せず、関心をもって考えたことにより、死への恐怖・不安が低下し、人生における目的意識も高まっていた。一方、質的分析からは、「意向が具体化した」「現実感をもった」「一人の問題ではないと思った」などの意見があった。これらの結果から、ワークショップは、ACP普及のために有効であることが示唆された。 ワークショップ後に、実際に家族での話し合いをした人についての追跡調査は、現在進行中であり、まだ分析途上にある。 次年度以降は、一般住民130名および医療福祉職130名を目標に、研究参加者を徐々に増やしていく予定である。また、ACPの動機づけとしてのワークショップの有効性だけでなく、その後の追跡調査についても分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
医療福祉職については、順調にワークショップを開催しデータ収集できているが、一般住民についてのアプローチがまだできていない。したがって、概ね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
一般住民を対象にしたACPワークショップを定期的に開催し、広報紙などを通じてアピールし、参加者を募るなどの方策を検討している。
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Research Products
(2 results)