2019 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of Recommending Advance Care Planning While People are Still Healthy
Project/Area Number |
17K12245
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
辻川 真弓 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40249355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 洋典 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00335142)
吉田 和枝 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40364301) [Withdrawn]
黒澤 杏里 (犬丸杏里) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60594413)
竹内 佐智恵 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80276807)
武田 佳子 三重大学, 医学部, 助教 (80581199)
坂口 美和 (荒木美和) 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90340348)
船尾 浩貴 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60804268)
玉木 朋子 三重大学, 医学系研究科, 講師 (60755768)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / もしバナゲーム / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、健康状態の良い時期からのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を動機づける取り組み行うことと、その評価を目的としている。すなわち、「もしバナゲーム」を用いたワークショップ(WS)を行い、その後、①実際にゲームを持ち帰り、家族で話し合いが出来たか ②話し合いによりどのような気づきがあったか ③ACPの実践による死生観尺度の変化等の視点から、健康状態の良い時期からACPを行う意義と効果について、質的および量的に検証することを目的としている。 医療福祉職80名を対象としたWSでは、ゲームを持ち帰った群は31名(40%)、持ち帰らなかった群は47名(60%)であり、死生観尺度は、両群ともにWSにより有意に肯定的に変化していた。しかし、両群の死生観には、有意な違いを認めなかった。ゲームを持ち帰る理由としては、家族と死について話すきっかけになると思うや、家族の思いを知りたいという思いを挙げる人が多かった。ゲームを持ち帰らない理由として、忙しくて時間に余裕がないことや、家族が死に関する話を嫌がることを挙げていた。WSに参加する医療福祉従事者は元々ACPに興味がある人と考えるが、実際に家族とゲームを実施しようとする人は4割に留まった。 本年度は、一般市民を対象にACPを動機づけるワークショップを計13回行い、合計110名の参加者が得られた。現在、一般市民を対象としたWSの評価を行うとともに、ゲームを持ち帰った医療福祉職ならびに一般市民に対する追跡調査について、分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ワークショップについては、ほぼ順調に実施してきたが、年度末にかけてCOVID-19の感染拡大防止のため、予定していたワークショップを中止せざるを得なかった。3月には、国際がん看護学会(英国)にて成果発表予定であったが、これもCOVID-19による渡航制限により中止した。
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Strategy for Future Research Activity |
ワークショップの開催を希望する市民グループや、医療関係者グループは存在するが、現時点では、COVID-19の収束が読めないため、当面延期する方針である。そのため、現在までに得られたデータについて、分析を行い成果報告する予定である。
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Causes of Carryover |
年度末に、国際がん看護学会(英国開催)にて成果発表予定であったが、COVID-19による渡航制限により中止したため、その費用の一部を次年度の学会出張旅費として使用する予定とした。
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Research Products
(4 results)