2020 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of Recommending Advance Care Planning While People are Still Healthy
Project/Area Number |
17K12245
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
辻川 真弓 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40249355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 洋典 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00335142)
吉田 和枝 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40364301) [Withdrawn]
黒澤 杏里 (犬丸杏里) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60594413)
竹内 佐智恵 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80276807)
武田 佳子 三重大学, 医学部, 助教 (80581199)
坂口 美和 (荒木美和) 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90340348)
船尾 浩貴 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60804268)
玉木 朋子 三重大学, 医学系研究科, 講師 (60755768)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / 人生会議 / もしバナゲーム / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
人が自分の人生を最期まで自分らしく生ききるためには、Advance Care Planning (ACP) が重要であることから、厚生労働省は「人生会議」と称し、ACPを推奨している。しかし、死が近づいた場合に受けたい、あるいは受けたくない医療・療養について、家族や医療介護関係者等と詳しく話し合っている人は、一般国民の2.7%、医師の9.2%、看護師の5.7%と少ない(厚労省,2018)。 本研究は、健康状態の良い時期にある保健医療福祉職と一般市民を対象に、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を動機づけるワークショップ(WS)を行い、WSへの参加が、実際に家族や大切な人と話し合いにつながるかを、実際に話し合いを行った人の割合、参加者の気づきや死生観尺度の変化等の視点から、質的および量的に検証することを目的としている。昨年度までに保健医療福祉職 96名、一般市民111名にWSを実施し、本年度もさらに実施を予定していたが、COVID-19感染拡大の影響のため開催は取りやめ、データ分析を行った。 分析対象となった保健医療福祉職91名のWSでは42名(46.2%)が、実際に家族や大切な人との「もしもの時の話し合い」を希望し、そのうち30名(71.4%)が実際に話し合いを行った。また、分析対象となった一般市民109名のWSでは、83名(76.1%)が実際に話し合いを希望し、そのうち47名(56.6%)が実際に話し合いを行った。 これらの結果から、WSはACPを考える動機づける機会にはなり得るが、実際の「人生会議」に結びつくには、障壁があることが窺われた。
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Research Products
(1 results)