2018 Fiscal Year Research-status Report
がん看護専門看護師の効果的な地域支援システムの検討
Project/Area Number |
17K12257
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
野崎 静代 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90761271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
柏木 聖代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80328088)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん看護専門看護師 / 在宅緩和ケア / 同行訪問 / 地域支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、病院所属のがん看護専門看護師と訪問看護師との同行訪問が活用されない背景および訪問看護師ががん看護専門看護師に求める支援を明らかにするとともに、がん看護専門看護師が在宅緩和ケアに関する地域支援に関して、実際にどのように取り組みをしているのか明らかにすることである。そして、がん看護専門看護師ができる効果的な地域支援システムについて検討し、提案することである。 平成29年度から、がん看護専門看護師と訪問看護師との同行訪問が活用されていない背景およびがん看護専門看護師に求める支援を明らかにするため、日本看護協会ホームページで情報公開をしているがん看護専門看護師登録数10名以上の自治体2ヶ所で、介護サービス情報公表システムで看取り対応があり、機能強化型訪問看護ステーションを優先的に帰縁法で選定した訪問看護師6~8名にインタビューを実施予定であるが、現時点で4名のインタビューが終了している。 4名のインタビュー内容を分析し、訪問看護師はがん看護専門看護師のからどのような支援を得られるのか分らない、がん看護専門看護師がどこに所属しているのか等、相談窓口が分からないことが明らかになった。また、がん看護専門看護師からの支援を求めるよりも、入院中の終末期がん患者の精神的支援を十分に行ってほしい、といった希望があることも明らかになった。さらに、顔の見える関係があれば、支援を得たいと考えていることも明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度までに調査できなかった2名の研究対象者に調査依頼をし、同意を得ていたが、対象者が多忙であり日程調整に難航し、インタビュー調査ができなかった。昨年度に調査した対象者4名のインタビュー内容は分析しているが、2名のインタビューができておらず、結果をまとめられていない。 また、インタビュー調査結果を基に、がん看護専門看護師が在宅緩和ケアに関する地域支援に関して、実際にどのように取り組みをしているのか質問紙調査をする予定であったが、インタビュー調査が進んでおらず、遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は同意を得られている研究対象者のインタビューを実施し、データ分析をする予定である。 また、インタビュー調査で得られえたデータを基に、日本看護協会ホームページで情報公開をしているがん看護専門看護師を対象に、がん看護専門看護師の在宅緩和に関する地域支援に対する実際の取り組みについて質問紙調査を実施予定である。
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Causes of Carryover |
平成29~30年度に実施しているインタビュー調査が遅れており、次年度使用額が生じた。 平成31年度は、分析に必要な研究対象者6~8名を目標に、残り2~4名のインタビュー調査を実施する予定である。インタビュー調査を効率的に進めるためのパソコン、調査のための旅費、謝金、逐語録作成費等に必要である。 さらに、全国のがん看護専門看護師に対して質問紙調査を行うため、調査用紙印刷費、郵送までの準備等は研究協力者を得る予定であり、そのための調査補助費が必要になる。郵送、データ入力等は専門業者への委託を予定しており、そのための費用が必要である。質問紙調査で得られたデータは、多変量解析等を行う予定であり、そのための統計ソフトが必要である。
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