2017 Fiscal Year Research-status Report
がん化学療法に伴う妊孕性の低下におけるライフイベント支援モデルの開発とその評価
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17K12260
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 順子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (10455008)
石岡 幸恵 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (30405055)
神田 清子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40134291)
石原 千晶 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (40635744)
相澤 達也 新潟県立看護大学, 看護学部, 助手 (90794412)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 妊孕性 / 性生活 / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期生存している同種造血幹細胞移植患者の性生活に関する体験 目的:同種骨髄移植を受け、長期生存している患者の性生活に関する体験について明らかにする。方法:対象は病名・病状経過について告知され同種造血幹細胞移植を受け3年以上生存し通院している患者で研究に同意の得られた9名。質的記述的研究デザインを採用し類似性に伴いサブカテゴリ、カテゴリを抽出し考察した。調査施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。結果:対象者は30から60歳代、男性6名女性3名。移植後の経過年数は平均6年3か月、長期生存している患者の移植後の性生活の体験は77のコードから24サブカテゴリと8カテゴリが抽出された。長期生存によりGVHDや晩期合併症を持ちながら移植後は自然の流れで〈性生活は継続〉している対象もあれば身体的な理由などで〈性生活減少〉しパートナーが性生活を求めないため性生活の無いケースもあった。パートナーは〈性生活について語らない〉のでパートナーが性生活にどのような思いを抱いているのか認識はなかった。いずれも、移植から数年が経ち夫婦関係やパートナーとの関係に感謝する言葉が聞かれ性生活の有無はパートナーとの絆に影響は無いと語り個々の〈性生活の意味づけの再認識〉していた。新たなパートナーを求めるには病気や移植後の体調の回復遅延を考慮し〈新たなパートナーとの関係構築を躊躇〉するケースもあった。以上が明らかとなり、第40回日本造血幹細胞移植学会総会(札幌)にて口頭発表をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究結果により看護師にインタビューする必要性が出てきており、倫理審査が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、化学療法を受けている女性生殖がん患者の性生活に関する研究により質的に分析を行った。この研究は2018年10月に国際がん看護学会にて発表予定である。研究結果より対象者は妊孕性および性に関することは医療従事者へは話しづらいなどがあり医療者にインタビューする必要性が出てきた。さらなる、対象者よりデータ収集を実施し分析する予定である。
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Causes of Carryover |
研究に伴う人件費の出費が無かった。これは、共同研究者が研究データおよびデータ収集を実施したためである。今年度は国際学会に本研究結果が採択されており共同研究者とともに参加予定である。そこで、使用する予定である。
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Research Products
(1 results)