2017 Fiscal Year Research-status Report
エンド・オブ・ライフにおける浮腫のある患者の症状緩和を目指したガイドラインの開発
Project/Area Number |
17K12263
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
大西 ゆかり 人間環境大学, 松山看護学部, 准教授 (60633609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 麻美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00737637)
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エンド・オブ・ライフ / 浮腫 / 緩和ケア / 症状マネジメント / アセスメントツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、エンド・オブ・ライフにおける浮腫のある患者に関する、①文献検討および質問紙調査より、浮腫に対するケアの現状と課題を明らかにし、②エンド・オブ・ライフにおける浮腫をアセスメントするためのアセスメントツールと、ケアの方向性を示したガイドライン(案)を作成し、③アセスメントツールとガイドライン(案)を洗練化するために、浮腫のケアに精通する学術専門家およびケア実践者にインタビューを行い、④インタビューの結果を基に、エンド・オブ・ライフにおける浮腫をアセスメントするためのアセスメントツールと浮腫のある患者の症状緩和を目指したケアの方向性を示したガイドラインを開発することである。 平成29年度は、エンド・オブ・ライフにおける浮腫に関する書籍や文献を収集し、エンド・オブ・ライフにおける浮腫に対するケアの現状と課題を検討した。得られた文献を概観し、検討したところ、エンド・オブ・ライフの浮腫に関する看護研究は、論文化されたものが少なく、全国規模で実施された実態調査はなかった。また、エンド・オブ・ライフ期にはかなりの頻度で局所性浮腫や全身性浮腫を認め、看護師は浮腫に関する知識と技術の不足を自覚しながらも浮腫のケアを提供したいと葛藤している現状や、他職種との連携に関する課題を明らかにした。現在、エンド・オブ・ライフにおける浮腫のケアに携わっている看護師を対象とした全国規模の実態調査の準備を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属が変わり、学内で担う業務が大幅に変更されたこと、研究環境に課題が生じたため、本研究課題に取り組む時間を十分に確保することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
所属機関が変更して2年目となり、学内業務にも慣れてきたので、本研究課題に取り組むための時間は、昨年度よりも確保できると考える。今後は、研究分担者との連携を密に行い、計画的に本研究課題を進めていく。
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Causes of Carryover |
平成29年度に予定していた全国規模の実態調査を、予定通りに実施することができなかった。平成30年度に実態調査を行うための郵送料・封筒などの備品、質問紙調査のための印刷代、発送作業のための人件費等に活用する予定である。
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