2021 Fiscal Year Research-status Report
治療を受ける子育て世代のがん患者に対するIT活用型包括的支援モデルの開発
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17K12267
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
望月 留加 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10412991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細坂 泰子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90459644)
神田 清子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40134291)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん看護 / 子育て支援 / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、治療を受ける子育て世代のがん患者が抱える気がかりに対するアセスメントツール、及びアプリケーションを開発し、評価指標に基づくITを活用した包括的ケアモデルの開発を行うことである。 2021年度は、前年度実施した「未成年の子どもを育てるがん患者の心情や支援の実態に関するインターネット調査」の結果に基づき、アセスメントツールの原案の作成、及び支援ツールとなるアプリケーションの構成に関する検討を行った。 インターネット調査の結果から、悩みの強さに影響する因子として、「再発転移」「子どもの年齢」「子育ての負担」「子育ての困難感」「経済的負担」「肉体的負担」「精神的負担」「親同士の付き合いに伴う負担」「子育てと治療を両立するための情報獲得状況」「子育てと治療を両立するために解決できなかった困難な体験」が明らかとなった。なお、「年齢」「子育て年数」「子どもの人数」「性別」「診断名」「治療状況」については有意差が確認されなかった。今後は有意差が確認された因子を基にしたアセスメントツールの有用性の検証を行っていく。さらに、「子どもの年齢が4-6歳」「子どもの年齢が16-18歳」のがん患者は強い悩みを抱えやすいことが明らかとなったため、支援ツールの開発に向けて、幼児期後期、ならびに思春期後期の子どもをもつがん患者に関する文献レビューを行った。しかしながら、ツールの開発に必要な知見が得られなかったため、今後はさらなる因子探索研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
他業務の都合などにより、本研究エフォートを変更せざるを得ない状況が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
他業務と並行して研究を遂行できるようデータ収集を担う臨時研究職員等の検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究進捗状況が遅れている都合上、システム開発や学会発表のための旅費が未使用の状況である。研究目標の達成に向けて、今後使用する予定である。
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