2020 Fiscal Year Research-status Report
喉頭全摘術を受けるがん患者とパートナーの首尾一貫感覚を高める看護実践モデルの開発
Project/Area Number |
17K12274
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山内 栄子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20294803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20326440)
松井 美由紀 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (30511191)
鈴木 久美 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 喉頭摘出者 / 頭頸部がん / SOC / 緩和ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度実施した、頭頚部がんにより喉頭摘出術を受けた人と家族介護者の相互作用に関する研究の動向についての文献レビューや追加の文献検討等により、頭頸部がんにより喉頭摘出術を受けた人の首尾一貫感覚には主となる家族介護者の首尾一貫感覚、主となる家族介護者との関係性、個人属性(教育歴、婚姻状況、年齢、就労状況、自分の気持ちをオープンに話すこと)が影響すると考えられた。首尾一貫感覚は健康状態、精神状態、QOLなどに肯定的な影響を及ぼすこともわかった。また、同文献レビューにおいて、術後、失声という障害とともに生きる療養過程において、SOCが変化していることが推測された。そこで、頭頸部がんにより喉頭摘出術を受けた人のSOC、その変化、SOCに影響すると考えられることとの関連を明らかにすることを目的とした調査研究を計画した。研究方法は、喉頭摘出者が所属する関連団体に所属する喉頭摘出者、その主となる家族介護者を対とした200組(対が難しい場合には頭頸部がんにより喉頭摘出術を受けた人のみ)を対象とし、郵送法または団体が主催する会で配布により質問紙調査を行うこととした。現在、実施に向け、調査方法を喉頭摘出者が所属する関連団体の責任者と調整中である。対象者は多くのものが好例であることから、郵送法による調査の実施だけではデータ収集が困難であるが、対面での調査の依頼や配布がコロナウィルス感染拡大により難航しているのが現状である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルス流行やその他の理由により研究活動以外の業務に多大な時間を要したこと、業務上の急務が増えたこと、および研究協力団体との調整の延期がその理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画段階に終わっている頭頚部がんで喉頭摘出術を受けた人のSOCの実態およびその関連要因に関する調査を実施する。また、引き続き、頭頚部がんにより喉頭摘出術を受けた人と家族介護者の相互作用に関する研究の動向についての文献検討についての投稿論文を修正し、論文化を目指す。研究活動以外の業務を整理し、研究に費やす時間を確保するとともに、コロナウィルスの非流行期に研究に関する調整を実施できるよう準備をし、研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
研究が遅れていること、コロナ禍で対面での学会参加を手控えたことにより、当初の使用予定より支出が少なくなった。予定している研究の実施のための物品費、人件費、謝金、および発表などに使用する。
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