2019 Fiscal Year Research-status Report
育児支援団体の特性に応じてカスタマイズ可能な介入プログラムの開発
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17K12297
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
石井 佳世子 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助教 (40336475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 あや 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00347212)
太田 操 (平山操) 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20289870)
柴田 俊一 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (40550984)
津富 宏 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50347382)
佐々木 美恵 埼玉学園大学, 人間学部, 准教授 (50458238)
渡邉 一代 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (70622322)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 育児支援 / プログラム / 産後うつ / 夫婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、各育児支援団体が支援を行うにあたり、抱えている課題を明らかにし、育児支援団体と協働して妊娠期からの育児支援プログラムを開発し、育児支援団体が自らの支援の質を高めることを目的としている。 平成31年度計画の概要は実施団体間のワークショップにおいて各団体の試行結果を発表して共有する。また、プログラム改変指針による団体への効果を検証する。さらに、育児支援団体がプログラムの質を持続的に改善していくためのガイドブックを公表し、汎用性が高くかつ支援対象者の特性に合わせてカスタマイズできるプログラムを公開することである。 本プログラムにご協力いただいた5つの育児支援団体と会議を開き、実施時の感想や改善点についてグループで話し合ったところ、統一した内容で行うためのプログラムのマニュアル化を深めてほしいという意見があがった。 さらに、上記のプログラム団体のプログラム研修アンケートの自由記載を基に、対応分析を行った結果、「プログラムを自分達で行いたいか」に「大いにそう思う」と回答した人の自由記載における特徴語は「行動」「内容」であり、プログラムへの肯定的で積極的な言葉が見られた。一方、「どちらともいえない」と回答した人には「話し合い」「支援」という特徴語が現れ、慎重な意見や支援の現状についてのみの意見が見られた。プログラムが今後に役立つと思っても自ら実施したい者は少なく、プログラム普及の難しさを感じた。今後は支援者の疑問に丁寧に答え、実施時の工夫点を盛り込む等、実際に実施してみたいと思えるような研修や継続したサポートが必要と考える。以上の結果を東北公衆衛生学会で発表した。 現在は育児支援プログラム研修を受けた、実際妊娠中の母親、赤ちゃん訪問を行う支援者、育児支援団体、大学生のアンケートから、対象者に合わせたプログラム普及策について検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度までのアンケートの回収、入力が遅れたことから、分析、結果の公開に遅れが生じた。現在は1年遅れで、データの集計、解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は回収が終了したデータ分析を行い、対象者に合わせたプログラムの提供方法を検討する。さらに、育児支援団体がプログラムの質を持続的に改善していくためのガイドブックを公表し、汎用性が高くかつ支援対象者の特性に合わせてカスタマイズできるプログラムを公開する予定である。
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Causes of Carryover |
今後、分析を行うための物品、プログラム公開のための資料の印刷費、学会参加等に経費が必要となる。
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