2017 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から親となる過程を促進する支援者の養成プログラム
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17K12298
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
行田 智子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (20212954)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 親となる過程 / 妊娠期 / 親発達 / 子育て支援 / 支援者養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】群馬県内の市町村における施設や地域との連携、地域の子育て支援者のニーズや実態を明らかにする。【方法】1.大学の倫理委員会で承認を得た。その後、群馬県内の35市町村に調査協力を依頼した。同意の得られた15市町村所属の看護職と子育て支援のサポーター140名に対し、無記名自記式質問紙を送付し、郵送にて回収した。2.調査期間は2017年9月~10月末であった。3.質問項目は、妊娠期と出産後の夫婦または妊婦や褥婦、夫に行っている支援に関する状況、支援時の課題、自分が必要としている支援技術や知識等であった。4.質問紙の回答は記述統計を用いて分析した。【結果】1.回収は140名中88名(62.9%)であった。2.対象者背景は平均年齢39.1歳(SD14.9)、職業は保健師54名(64.1%)、助産師4名(4.5%)、看護師5名(5.7%)、母子保健推進員9名(10.2%)、その他12名(13.6%)等であった。3.支援形態は①来所・窓口相談56名(63.6%)、②電話相談58名(65.9%)、③家庭訪問59名(67.0%)、④健診時の相談・指導61名(69.3%)⑤夫婦を対象とした交流会(両親学級や母親学級)50名(56.3%)4.子育て支援者養成研修会への参加希望は51名(58.0%)であった。5.学習したいニーズが高い内容は1)知識①妊娠期の心理的変化、②愛着形成と促進、③乳幼児の病気とその対応、気になる子どもの特徴、④母乳育児⑤上の子の育児や関わり方、⑥活用できる諸制度、2)技術①話しの聴き方(傾聴)②指導や相談の仕方③祖父母への指導や相談④夫婦のお互いの理解を促す夫婦の話しあい⑤子どもとの遊び(子どもの発達を促す遊び)等であった。これらの結果を基に2018年に妊娠期から親となる過程を促進する支援者の養成プログラムを開催する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
県内35市町村からの妊娠期から育児期の支援者のニーズと実態の調査を終え、親となる過程を促進する支援者の研修会プログラムを検討中である。また、支援に向けて、愛着形成に関する米国研修を終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に米国から講師を招聘し、親となる過程を促進する支援者のスキルや知識などの研修会を実施し、支援者を養成する。
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Causes of Carryover |
米国における研修費が為替レートにより変動した。また、平成30年度に米国より講師を招聘し、研修会を開催するため使用する。
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