2018 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から親となる過程を促進する支援者の養成プログラム
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17K12298
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
行田 智子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (20212954)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 親となる過程 / 子育て支援 / 支援者養成 / 親発達 / 妊娠期 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018度は妊娠期から親となる過程を支援する支援者の養成を行った。2017年度に行った地域の子育て支援担当者に必要な知識・技術と学習ニーズのアンケート結果を基にプログラムの内容を作成し、研修会を3回開催した。その内容は1回目支援の原則や愛着に関する知識の講義を行った。2回目は米国から支援者養成のトレーナーを招聘し3日間行い、赤ちゃんの脳の発達にあわせた遊びの実際やおもちゃ作り、遊びを取り入れた親への教え方、親の生育歴などに関する質問と聴き方など講義と演習を交えて行った。3回目は親となる準備のための妊娠期の夫婦の話しあい、子どもとの関わりによる子どもの脳の発達に関する演習、対象者の強みに焦点をあてた支援方法、夫婦への支援の留意点などについて講義と演習を行った。参加者は市町村の保健師や福祉関連に携わる者、助産師、心理カウンセラー、保育士などのべ181名であった。研修会に関するアンケートの回収率は1回目80.4%、2回目87.8%、3回目100%であった。研修会内容は「よかった」と答えた者は1回目94.7%、2回目94%、3回目84%であった。よかった内容は、愛着に関する知識、子どもの発達にあわせたおもちゃ作りとその支援方法、家庭訪問時の取り入れ方、妊娠期の夫婦の話しあい、親の関わりと脳の発達の演習等であった。 これらの支援方法を用いた地域での支援について、実施可能な協力市町村を募集し、3市町村(4カ所)の協力を得た。研修会4回目として、子育て支援者を養成し、実践している講師を招き、協力市町村の保健師と、実践するための課題や方法について意見交換会を行った。2019年度は協力市町村に在住の妊娠期の夫婦を募集し、保健師等が支援を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度に協力市町村と対象となる妊娠期の夫婦を募集予定であったが、協力市町村の決定と妊娠期の夫婦の募集が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
3市町村より協力を得て、支援が必要となる妊娠期の夫婦の募集を開始したところである。2019年度に協力市町村に在住する妊娠期の夫婦の募集と地域の支援担当者への個別研修を行う。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、2018年度に市町村の協力を得て、妊娠期の夫婦の募集を開始予定であったが、募集が遅れたため。 2019年度は市町村の協力を得て、その地域に在住する妊娠期の夫婦を募集し、夫婦の親となる過程にあわせ支援を行う。また、必要な支援について、市町村の支援担当者へ個別に研修を行う。
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Research Products
(1 results)