2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から親となる過程を促進する支援者の養成プログラム
Project/Area Number |
17K12298
|
Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
行田 智子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (20212954)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 親となる過程 / 妊娠期 / 育児期 / 親発達 / 子育て支援 / 支援者養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は2019年度からの協力3市町村に在住の6組の夫婦(初産夫婦4組、1回経産夫婦1組、2回経産夫婦1組)の育児期(1歳6か月)までの支援がすべて終了した。育児期の支援予定プログラムは3~4か月毎に健診時または家庭訪問を行い、夫婦の話を傾聴し、子どもの発達を促す手作りのおもちゃの演習であった。また、夫が不在時は面接内容をアンケートに記入してもらった。しかし、コロナ禍のため、面接や支援が遅れることが多かった。 支援が終了した夫婦に妊娠期からの支援に対する評価について、5件法(5点満足度や有用度が高い)を用いて夫婦別々に無記名で行い、郵送にて回収した。妊娠期支援において、夫婦共に満足度平均4.5点以上の内容は「どのような子どもに育ってほしいか」の夫婦の話合い、育児期では「夫婦それぞれが話せたこと(記入できたこと)」等であった。有用度平均4.5点以上の項目は、妊娠期では「話をすることによる自分の考えの整理」、育児期では「面接により夫婦お互いの考えの理解」「どのような家庭を築きたいかの整理」「子どもの成長と月例に応じた親のかかわり」「安全チェックリストによる家庭内の安全確認」等であった。 実際に支援を行った保健師による評価は、「面接による対象者の考えの整理」「夫婦互いの考えの理解」などが有用であった。また、子どもの成長に合わせたおもちゃ作りは役立つであった。2020年の意見をもとに支援者養成プログラムとして、両親調査の入門編について、県内看護職者を対象に講義と演習を行った。参加者より、「演習で実際にインタビューをしてみると、自分の主観が無意識に入ってしまったので気を付けたい」「情報収集と内容や視点が学べた」などの意見があった。今後、支援を行った夫婦の変化や保健師の意見等も考慮し、妊娠期から親となる過程を促進する支援者養成プログラムの試案を検討し研修会を実施予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症により、育児期の支援が遅れ、支援内容に基づく支援者養成プログラムの検討が遅れた。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、渡米できず、新たな知見を得ると共に、米国のトレーナーと支援者養成プログラムの検討ができなかっためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度にすべての夫婦への支援が終了した。その結果を基に、妊娠期から親となる過程を促進する支援者養成プログラムを検討する。新型コロナウイルス感染症の感染状況により渡米できない時は、webによる支援者養成プログラム内容を検討する。 さらに検討した支援者養成プログラムの研修会を予定し、成果を公表する。研修会が開催できない時は、今後の周知に向けてDVD等の作成を検討する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、育児期の支援が遅れたこと、渡米できず、米国のトレーナーと支援者養成プログラムの検討ができなかっためである。新型コロナウイルス感染症の感染状況により渡米できない時は、webによる支援者養成プログラム内容の検討を行う。また、試案した支援者養成プログラムの研修会を開催する。研修会が開催できない時は、今後の周知に向けてDVD等の作成を検討する。
|
Research Products
(1 results)