2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K12304
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
清水 嘉子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (80295550)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家族 / 育児 / 支援 / プラン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1年目ということで、具体的に1歳,3歳,5歳の子どもを育てている母親、父親を対象とした調査を行うための準備期間とした。先行調査において子どもの年齢にかかわらず常に育児ストレスの“育児不安”が低く、育児幸福感の“育児の喜び”が高いことが、母親の育児への自信に関係している。しかし、1歳6か月に初めて「夫に相談できる」ことが育児への自信に影響していた。また、現在分析中の5歳児を持つ母親の分析においても、同じく育児ストレスの“育児不安”が低く、育児幸福感の“育児の喜び”が高いことら加えて「夫へ相談できる」ことや、育児ストレス項目の“夫の支援のなさ”が高くなっていることがわかっている。 こうした結果を踏まえて、1歳頃から5歳までの母親と父親に対する調査を行い、互いの子育てに対する評価について明らかにすると共に、いくつかの尺度を用いて分析をすることとした。尺度には、子育てに対する考え方尺度、夫婦関係尺度、育児幸福感尺度、育児ストレス尺度などを使用する予定である。調査は幼稚園、保育園を想定している。調査依頼は30年度に入り、行う予定である。研究代表者の所属が変更となることから調査内容を含めた研究に対する倫理審査は新しい職場で4月に入り行うこととしている。倫理審査が終わったところで調査をスタートする予定としている。また、調査協力のお礼として、「いきいき子育て手帳」を配布し(研究者の出版物)、いきいき子育てのための普及にも寄与したいと考えている。 調査結果を分析する中で、夫の育児協力度が低く育児への自信が持てていないケースをピックアップして聞き取りを行い相談や具体的な支援がなぜ行われないのかについて、その背景にあることについて明らかにしていきたいと考える。その上で、夫婦に対する介入プランの検討を行いたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画している内容についてほぼ進めており、30年度に調査を実施する方向にある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者の移動に伴い、倫理委員会の申請が遅れており、具体的な調査に着手するまでに時間を要している。しかし新年度に入って、異動した大学において倫理審査を受ける準備を進めている。 また、調査を依頼する施設についても同時に検討を進めていることから、今年度半ばころには、計画している調査を実施することができるものと考える。 調査実施後に分析を進め、インタビューを計画したい。
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Causes of Carryover |
旅費使用の計画に対して、当初計画していた、研究打ち合わせなどで出向くことがなかった。 翌年度において、打ち合わせ、並びに成果発表など行い予算の執行を予定している。
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Research Products
(3 results)