2021 Fiscal Year Annual Research Report
Consideration of support plans that encourage family reconstruction in the child-rearing stage
Project/Area Number |
17K12304
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
清水 嘉子 名古屋学芸大学, 看護学部, 教授 (80295550)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 育児期 / 夫婦ペアレンティング / 促進行動 / 批判行動 / 影響要因 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では母親自身が捉えた母親の夫婦ペアレンティングである促進行動と批判行動に着目した。促進行動と批判行動に影響する要因を明らかにすることは、先行研究に加え、具体的な行動に対する支援を検討する上で重要な視点であると考えられ、夫婦ペアレンティング調整の介入を検討する上で有益と考える。本研究が夫婦をぺアとしてとらえ夫婦の子育てにおける夫婦間調整、すなわち望ましい育児環境を整えていくことの一助となると考える。夫婦ペアレンティングの調整により良好な子育てが行われることは、育児を次の親世代に引き継ぐことに通じるものと考える。特に育児幸福感や育児ストレスなどの心理的な特徴、加えて結婚の“現実”や自己志向的完全主義、子育ての話し合いや属性要因などの影響要因を明らかにすることを目的とした。倫理的な配慮に基づき、育児期の母親600人に調査用紙を配布し、有効回収291人に対する統計分析(ロジスティック回帰分析)を行なった。結果として母親の促進行動の影響要因は“夫への感謝”“夫の支援のなさ”“話し合い(有)”であることがわかった。 “話し合い(有)”は促進高群となることに最も影響しており、次いで“夫への感謝”であった。“夫の支援のなさ”は促進高群となることが減じるに影響していた。“完全でありたいという欲求”は批判高群となることに最も影響していた。 “夫への感謝” “夫への理解・支援”は批判高群となることが減じるに影響していた。 夫婦をぺアとしてとらえ夫婦の子育てにおける夫婦間調整をうまく機能させるためには、夫への感謝や話し合いに支えられた夫婦の関係に満足できることの積み重ねに着目した夫婦への支援が示唆された。
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Research Products
(1 results)