2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of the Information and Communication Technology Program to Raise the Self-affirmation of Young Women in Pregnancy
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17K12321
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70307651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 久美子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (30336846)
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 若年母 / 10代妊婦 / ICT活用プログラム / 教育教材 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、若年母の支援者養成講座のプログラムを作成し、成果を思春期学会で発表した。 2017年~2022年研究期間全体を通じて、若年母の自己肯定感を高めるICT活用プログラムを予備的試行を重ねながら4コマ漫画として11コンテンツ42話を開発し、「ティーンズママルーム」ホームページに掲載した。本プログラム閲覧前後の心理的ストレス反応と自己肯定感を比較した結果、若年母の不安低減と自己肯定感が高まることが明らかになった。若年母の自己肯定感の低さは国内外で問題視されているため、それを改善するために本ICT活用プログラム開発は意義が高いといえる。さらに、若年妊婦を18歳以下と19歳の2群に分けて、上記の比較を行った結果、自己肯定感の対他者領域に関して、18歳以下群に自己閉鎖性・人間不信が高いという差異が認められた。しかし心理的ストレス反応に関して両群間に差異は認められなかった。高校中退者の比率は18歳以下群において高いことから、妊娠という出来事が自己閉鎖性・人間不信の得点を高めたことが推測された。 研究で得た、若年母を一括りにするのではなく、年齢を含めた個別性を見極めた対応の必要性を、若年母の支援者養成講座プログラムに反映し、学会発表を行った。 今後は、ICT活用プログラムの動画化を行い、若年母の自己肯定感をさらに高めるように開発を重ね、サンプル数を増やして実態を解明することや、18歳以下群の若年母には個別性に応じた対面での支援プログラムの開発が必要であり、今後の研究を発展させていきたい。
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Remarks |
ティーンズママルームに、本研究成果である「ICT活用プログラム」を掲載している。
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Research Products
(2 results)