The evaluation of visit-to-visit variability in blood pressure and the lifestyle index for the prevention of aggravation of hypertensive disorders of pregnancy

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K12336
• Research Institution: Teikyo University
• Principal Investigator: 椎葉 美千代 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70549906)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 三浦 伸一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (20343709)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 妊娠高血圧症候群 / 発症予知 / 血圧変動性 / 生活習慣

Outline of Annual Research Achievements

平成31年度は、妊娠高血圧症候群（Hypertensive Disorders of Pregnancy:HDP）の妊婦だけでなく、高値血圧の妊婦と非HDPの妊婦を、妊娠7～19週、20～33週、34～41週の3群間に分け、血圧変動性を比較した。HDP妊婦の収縮期血圧（Systolic Blood Pressure:SBP）は非HDP妊婦に比べ、妊娠7～19週の血圧変動性が大きかった。また、HDPおよび高値血圧妊婦の拡張期血圧（Diastolic Blood Pressure:DBP）は同様に、妊娠7～19週の血圧変動性が大きく、妊娠前期の血圧変動性がHDPの発症予知に有用で、家庭血圧測定や生活習慣の保健指導を行う指標になる可能性が示された。
HDPおよび高値血圧妊婦の妊娠中の体重増加は、非HDPおよび非高値血圧妊婦と変わりなかったが、非妊娠時の体重が重く、産後1か月時の体重の戻りが悪かった。妊婦の生活習慣について調査を行い、HDP発症や重症化を予防するために妊婦の身体や生活をどのように導くとよいのか分析を行う。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究は、標準的な妊婦の生活習慣からHDPの発症および重症化を予防する生活習慣指標を明らかにするために、周産期一次医療施設でデータ収集を行っている。そのため、HDP妊婦の症例数が少なく、対象選定基準に該当する妊婦のリクルートが困難で、データ数の確保に時間を要している。さらに、COVID-19の影響で調査を中断している状況である。

Strategy for Future Research Activity

周産期一次医療施設と共同し、妊婦の生活習慣についてアンケート調査を実施し、HDPや高値血圧と妊婦の生活習慣の関連について分析を行う。その後、共同研究者と結果の分析を行い、HDPの発症や重症化を予防するための生活習慣について検討を行う。アンケート調査はCOVID-19の動向をみながら、施設に負担が及ばないように依頼する。アンケート調査やデータ収集はアルバイトを雇用し、アンケート結果の入力は業者に委託を行い、対応する。

Causes of Carryover

周産期一次医療施設でデータ収集やアンケート調査を行っているため、HDP妊婦の症例数が確保できなかった。引き続き、施設に出向き、データ収集・分析・会議等を行うための費用として使用する。